蜂の集団行動

2008年7月25日 金曜日

早嶋です。



蜜蜂の行動から社会学を考えた著、「ミツバチの智恵-ミツバチコロニーの社会学」によれば、典型的な蜂のコロニーでは6キロ以上はなれたところまで食べものを探しに行くそうです。そして、コロニーから2キロ以内にある花畑を探し出す確率は50%以上。この蜂の行動より集団の行動を研究した著です。



蜂は、皆が一箇所に集まってどこに部隊を送り込もうか?なんて作戦会議はしていません。その代わり、偵察部隊をコロニーの周辺に沢山おくりだすのです。偵察に向った蜂がお花畑を見つけると、コロニーに戻って有名な八の字ダンスを踊ります。子のダンスは、餌を見つけた!という合図で、見つけた花の蜜の量に応じてダンスの激しさが変わります。



八の字ダンスを見た蜂は、その蜂についていき、花の蜜を運ぶという仕組みです。ここで興味深いのが、花の蜜が少ない場所を見つけた蜂について行く蜂の数は少なく

、花の蜜の量によっては、その場所を諦めてより多く花の蜜があるところに皆が行くということです。



結果的に、花の蜜の収集部隊は、あちらこちらに散らばっている花の蜜を効率的に検索して、効率的に収集する仕組みを構築しているのです。当に、食糧問題を集団として解決する素晴らしい方法です。



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