デルタ戦略

2008年3月14日 金曜日

早嶋です。



昨日は、終日長崎で午前中コンサル1件、午後は長崎中央会で地域資源に関する検討会議、そのままマーケティングのセミナーでした。そして、今日は福岡にて来年度の企業研修を行う企業にて現場のヒアリング、4名の方にインタビューさせていただきました。



ブログ「4つの経済空間」で紹介したように、現在はオールドエコノミーの経済空間とニューエコノミーの経済空間が交じり合い、ある企業はニューエコノミーの存在に気づき戦略を大きく変えています。



過去半世紀の日本ではオペレーション効率の優位性を武器にベストプロダクトを市場に提供し続けてきました。この業績は様々な業界で証明され、日本製の品質と使いやすさは最高!と評判を得ています。



そして、この優位性を維持するために戦略は競争優位を得るための手段だと考えられました。競合他社に対して優位に立つこと、リードする事がビジネスの目的となったかのようにです。



しかし、互いが競合を意識してベンチマークをするようになると、機能や性能に対してある種の模倣行為が行われ、高いレベルでも違いが分かりにくくなりました。つまり、顧客に対して差別化された提供価値を示すことが難しくなったのです。コモディティ化が起こっているのです。提供している企業の製品にコモディティ化が起これば、その先には価格競争が待っていて、ひいては業界全体の利益率が低下します。



この背景にあったのが冒頭に書いたベストプロダクトという製品中心の戦略でした。ここでの主張は、ベストプロダクトは間違った戦略という見解ではなく、ある水準に達すると必ずしもフィットした戦略ではないのではないか?という問題提起です。



経済空間が大きく変化し環境が変われば企業は取るべき戦略を柔軟にフィットさせていかなければならない。近年、このような考え方の基、デルタモデル―ネットワーク時代の戦略フレームワーク“>デルタ戦略が脚光を浴びています。興味がある方は、ぜひ、一読を。



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