本来の強みとは何か

2020年9月9日 水曜日

原です。

今回は、SWOT分析の強み(Strong)についてコメントします。
経営戦略や経営計画を立案する時に、SWOT分析を活用することがあります。
また、国内企業のSWOT分析への認知度は、ある程度は浸透していると思います。
しかし、「SWOT分析ぐらい誰でも知っているよ」と言う人もいるかもしれませんが、
どこまで具体的に知っているでしょうか。

そもそも、「強み」とは何か。特に、「強み」と「良い点」を混同してはいけません。
「強み」とは、同業他社と比較して有利にはたらく、重要な取引条件になっていること。
自己満足の強みではないことがベースです。
だから、社風や職場環境(ベテラン社員がいる、社員が若い、挨拶が良い、事務所や店舗が新しいなど)の良い点をいくら挙げても、顧客ニーズにあった外向けの「強み」でなければ、具体的な業績にはつながりません。
また、顧客が褒めてくれることでも、それが売上や利益につながっていない場合は「強み」ではなく「良い点」というレベルになります。顧客の中には、商品を買ったり利用したりせずに便宜上に褒めるだけの人もいます。

「本来の強み」とは、「機会(チャンス、事業機会)」に少しでも活かせる企業や組織の優位性を極大化させることができることです。
顧客にとっては直接に関係ないことでも、「老舗企業としてこだわっていること。絶対に譲れない商品や思い。」などを活かして、売上や利益の向上など定量的に貢献することができること。それが「強み」と言えるのです。

では「強み」を引き出すには、どうすれば良いでしょうか。
「強み」と一口に言っても、人、モノ、カネ、コトがあります。重要なのは、今後の機会(市場のカタマリやカテゴリー)に使える「具体的な強み」を引き出すことです。
「具体的な強み」を引き出すには、自社内メンバーだけでなく既存客や関係者に直接インタビューして本音を聞き出していくことをお勧めします。

●強みの例文
・主要顧客の信頼が高く、リピート率が競合企業より高い。

・専門知識をもった人材が豊富のため、案件依頼数が競合企業より多い。

・低コスト製造によるコスト競争力が高い。

●私の強み(原の例)
・研修講師:思考系(問題解決思考、論理的思考、創造的思考、デザイン思考、未来思考)をテーマにした研修依頼が多く安定している。

・コンサルティング:グループインタビューにより顧客の本音を引き出すファシリテーション役の依頼が増えている。

・原農園経営:自然生態系を活用した希少な独自農業技術により、高価格でも自社商品を買っていただける熱烈な顧客ファンが増えている。





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