5Gと世の中の標準化

2019年9月9日 月曜日

早嶋です。

新しい商品が上市され、その商品が一定以上の認知を得て市場から受け入れられると、今度は次々に模倣する企業がその市場に参入します。したがって、その商品の品質レベルが一気に上がります。その御蔭で、市場からも更に購買意欲が高まります。しかし、ある程度一段落すると、やはり最初に参入した企業やなにかしら特徴ある企業以外は違いが出せないので、徐々に合従連衡がはじまり、市場におけるプレーヤが整理されます。

上述は業界や事業のライフサイクルで語られる一節です。ここ数年SNSが人気になり、皆が気軽に投稿したり、投稿したコンテンツを簡単に見ることができます。

例えばマラソン。誰もが2時間台で走る姿をテレビやネットでみると、しなやかなカモシカのような足、細いキャシャなからだで軽装で走る姿が目に焼き付きます。そして勘違いして、自分も走れると思い込み、トレーニングもしていない初日から5キロ、7キロとジョギングしてしまいます。いがいと行けるじゃんと思いながら、過度にトレーニング量を続け、結果、膝や腰や首を痛め走れない体になる。

例えばヨガ。同じように、ヨガの流派やコンテンツがは触れている昨今、流行にのって誰でも簡単にできるように勘違いします。実際は、相当の時間と精神でトレーニングをしてできるポーズなども、素人からすると簡単だと思います。それが盲点でやはりヨガを個人で行いながらケガが頻発する事例をききます。

企業の場合は、それなりの資本力があるので、参入する際にやけどをしない程度の研究や準備はしているでしょうが、素人の場合はことなります。なんの準備もせずに取り組んで大きなケガをするのです。

そもそもランニングやヨガなど一見誰でもできるような取組も、多数の流派があり、多数の理論が存在して、全体を俯瞰して整理している人が少ないです。そのため皆がバラバラの取組で、バラバラの発想で、時には雰囲気で行っている方々も多くいます。

世の中、5Gになり、IoTが普及し始めると、例えばランナーやヨガをされている方がの行動や動作などをセンシングしながらデータを蓄積する。そのデータと病気やケガなど様々な因果と結びつけるなどの取組が始まれば、標準化やもっと素人でも確実にトレーニングができる世界がやってくる可能性があると思います。



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