物事を3つで考えてみる視点

2015年10月7日 水曜日

ロジカルシンキング(論理思考)で最初に学んだ基本的な考え方にMECE(ミッシー)があります。
MECEは、「モレなくダブリなく」と訳します。物事を考える時に1つではなく、3つの領域で考えてみるのです。
具体的に言いますと、経営資源では、人・モノ・金。経営分析では、自社・競合・市場。問題をさらに深く分析にする時も、「なぜ?」を繰り返し3つに分解して原因を探求していきます。

3つの領域で考える理由は、1つの領域のみでは、モレが出てくる恐れがあるからです。経営資源を人だけで考えていては、モノや金に関しての領域にモレがあります。
あるいは、アンケート調査などで、子供・大人・高齢者だと、大人と高齢者にダブリがあり、データの信憑性が低くなります。

では、なぜ2つではなく3つなのか。人は2つのことに関しては考えつきますが、3つ目が考えられないという傾向があります。理由の1つに対局で考える癖があるからです。
例えば、賛成と反対。右と左。前と後などです。
結論を出す時に、賛成か反対だけの選択しかない考え方と、賛成・反対の他に、代替案を出す選択肢があれば、お互いの納得感が高まることもあります。
ビジネス交渉では、勝ち(得)負け(損)で商談取引などの交渉に望む方もいますが、お互いの問題を解決するという考え方やお互いの得について対話する交渉方法の選択肢もあります。

3つで考える習慣が身につけば、思い込みを防ぐことにもつながります。選択肢の幅を広げることでアイデアや解決方法などの視野が広がります。代替案を考えられることで、リスクヘッジにもなります。他人から異論を主張された場合も感情ベースで反対するのではなく、異論に対して冷静に対応することができるようになります。
3つで考える。お薦めの考え方です。



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