text than talk

2012年4月5日 木曜日

朝目が覚めて、メールを立ち上げ、FBをチェックして、ニュースを読む。全ての作業は手の中のスマートフォンで。デジタルネイティブに取って当たり前のこと。

我々がITをベースにコミュニケーションを取るようになってからどのくらいが経つでしょうか。便利な一方で、基本的なコミュニケーション能力を低下させていることを感じます。

メールやブログ、FBや他のSNSを利用しながらのコミュニケーションは基本的にテキストベース。直接的にアイコンタクトを取り、相手のノンバーバルな変化を捉えながらのコミュニケーションは不要。発言内容を文字に変換しながら、編集、削除、コピペ。

文字で伝えるコミュニケーションは得意になる一方、準言語情報、非言語情報への対処の仕方が極度に低下していく。また、直接相手と繋がることが容易になって来たので、段階を踏んで人と繋がっていく感覚も薄れていく。

ふと気付いた自分の行動で、これは良いのか?と感じたことがあります。当時ではチャットのようなツールがビジネスシーンになかったのでメールでした。ちょっとした仕事のやり取りをオンラインで行いながら、短い言葉をメールでつないでいく。了解、なんとかはどうしますか?場所の設定は?人数は?了解・・・。

そのやり取りは、振り返えれば話せる距離。互いに目線も合わせずに、互いの仕事をじゃまさせないようにと、PCにむかってテキストを打ち込むコミュニケーション。このような状況は意外と多いことに気付く。

もちろんどちらもメリットとデメリットがあって、両方をバランスよく使うことが大事でしょう。しかし、極度にITに偏ったコミュニケーションに依存してしまうと、人本来の相手を感じるという能力が低下していくような気がします。



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