ダイエットと先行投資

2011年7月10日 日曜日

早嶋です。

先日、ダイエットの話になりました。すこしお腹が出てきて、そのお腹に合わせてズボンを変えていくと、徐々にそのサイズが当たり前になるという話題です。面白いな、と思いました。サイズを大きくしていくと、そのサイズが自分のサイズになるというのです。逆に、太ってきた場合、そのサイズでは少し小さいだろう、昔のパンツを履くことで、太らずに、元に戻る傾向が強いとか。

先日、ホメオスタシスについて書きましたが、ダイエットも慣性の法則と同様で現状を保とうとするのです。この事をちょっと強引にビジネスに置き換えて考えました。

ビジネスでは必ず先行投資が必要です。どんなに、合理的に効率的に行っても、先にお金が出ていきます。世の中、変動費に対応するビジネスの考え方が定着していますが、固定費を出すことをケチることで成長が止まる事も感じます。例えば、固定費の代表選手でオフィスです。やはりオフィスを構えることはアントレプレナーにとって大きなリスクかも知れません。そこで、SOHOの発想でビジネスを行います。しかし、これでは中々組織が大きくならないし、自分が行いたい規模のチームが育ちません。場が無いから人が集まりにくいのもあるでしょう。

かと言って、無防備にオフィスを借りる事を推奨している訳ではありません。しかし、人はダイエットと同じに身の丈にあったサイズになろうとします。従って、事務所も出して、少し広いかも知れない空間で仕事をしていると、その空間がちょうど良いように、自然と規模が大きくなることだってあると思います。勿論、その固定費を払っていることによって、意識的に、無意識的に思考が働き、人は行動しているからかも知れません。

やや乱暴ですが、太っていく体にサイズを合わせてズボンを大きくする。はじめから少し大きなズボンを合わせて、そのズボンに合わせていく。ビジネスって面白いですね。



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