Made in USA

2010年12月12日 日曜日

Made in Japan.日本では、国産品を大切にする文化があります。これは全国どこにいっても同じようです。Made in USA.アメリカの代名詞と言ったらブルー・ジーンズで、今では日本でもファッションとして目にしない日はありません。

この代名詞、安価な海外生産品に押され、本家のリーバイスはその生産をアメリカ本土から海外に移して7年が経過します。そこに最近、Made in USAを慮るようにアメリカ産の高級ジーンズが注目されています。古き良きアメリカのブランディングです。

ラリー・デニム。米国のジーンズ産業に経緯を示し、新たなジーンズブランドが創業したのは2007年。とことんこだわりを示した創業夫妻が自分で納得のできる上質のジーンズを求めて手書きの型紙から鋏で生地を裁断。そしてポケットやベルト通しを丁寧に縫い付けていきます。YKK製のリベット以外はアメリカ、いやノースカロライナ産にこだわっています。

工房には、1920年~1950年にかけて現役で使われていた足踏み式ミシンが並び、8人の職人が流れ作業でジーンズを生産しています。多くの器機は、実際にリーバイスが使用していた器機を閉鎖時に放出された品々。こだわりを感じます。

そんなジーンズ、この工業化の世界で、なんと1本造るのに約2時間もかかるそうです。現在の大量生産では一本あたり15分程度で造られることを考えると約8倍の時間。そのため週に150本程度の生産量です。

造られたジーンズには一本一本創業夫妻のサインが施され完成。そして価格は一本300ドル~500ドル。高価な価格であってもやはり生産待ち状態。

工業化が進み、モノがあるれてくると、やはり本物を求めて、それはあえてアナログの生産にこだわり、昔ながらの生産手法で、手間と時間をかけた商品にこそ価値が出てくるのでしょう。このような減少は成熟社会の特徴でしょうね。


早嶋聡史






コメント / トラックバック2件

  1. ぐるぐる より:

    なんか、生産工程は、一澤(信三郎)帆布の工房を見るようですね。
    いいものは、いい――。そう信じても、怖くて、なかなか起業化には踏み切れないのが普通。創業者夫妻は、すごい信念の持ち主なんでしょうね。

  2. 早嶋 より:

    コメント、ありがとうございます。

    こちらのメーカー、バーニーズニューヨークが後押ししているようです。そうですね、頭で思ったことを実現することが素晴らしいことですね。

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