レクサスについて

2006年7月13日 木曜日

早嶋です。



トヨタ自動車は1500万円を上回る高級スポーツカーをレクサスブランドで販売するようです。開発・販売のめどは09年。トヨタとしては、トヨタ社の中で最高の価格帯にして、イタリア・フェラーリやドイツ・ポルシェなどの高級スポーツカーに対抗するとしています。



これで、レクサスブランドの不調は取り崩せるでしょうか?レクサスブランドが、日本に入ってくる前は、トヨタの高級車はセルシオでした。セルシオの評価は非常に高く、日本の中小企業の社長さんの憧れのような車でした。



それがどうでしょう?ある日、アメリカからレクサスブランドがやってきて、これまで600万円で販売されていたセルシオが200万円程度も上乗せされたのです。販売店の内装やサービスが良いからといって、そこに200万円も上乗せするでしょうか。



トヨタは、「いつかはクラウン」と言うことで、カローラ→マークⅡ→クラウンと上手く感情をコントロールして、段階的に高級車にシフトする展開をしてきました。セルシオは、そのクラウンの延長上にある車で、トヨタ愛好者からもかなり受け入れられていました。セルシオは、クラウン同様、トヨタの中で最高の地位を築いていたのです。



それが、レクサスによって、セルシオ=トヨタの最高車というイメージが簡単に崩れた結果となったと思います。せっかくトヨタが作り上げた憧れのブランドをです。今回の1500万円のスポーツカーは、トヨタの技術力を象徴する意味では良い判断だとおもいますが、レクサスブランドの巻き返しの目的では、上手くいかないと思います。皆さんは、どのように感じますか?



—ただ今、ブログマーケティング実験中。—



実験の詳細は、『ブログマーケティング実験』『ブログマーケティング結果報告』をご覧ください。



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