複利で長期運用

2006年7月3日 月曜日

早嶋です。



将来の備えのために、運用という言葉が以前にまして話されるようになっています。その背景は、少子高齢化によって、実際払っている年金がもらえなくなるとか、国が抱えている借金が増え続けているとか様々です。はたして、運用を行うと、お金は増えるのでしょうか?



金利の計算をする時に、単利と複利というものがありますが、運用を長期間かつ複利で考えると、お金が増えると言うことが理論的に可能です。



例えば、100万円を運用した時のことを考えて見ます。ポイントは、複利と長期の運用スタイル。



まず、日本の国債を例に考えます。この場合、利回りは1%だとします。

すると、

 1年後:100×1.01^1=101(※X^1はXの1乗とします。) 

 2年後:100×1.01^2=102.01

 3年後:100×1.01^3=103.0301

このように計算すると以下のとおりになります。(1万円以下を切り捨てた場合)

 10年後:109 

 20年後:120

 30年後:133

 40年後:147



利回り1%程度では、たいしてお金が増えることはないですね。これは、1%という利回りだからです。実際、国債を買わないとしても、銀行に預けていれば、1%以下の金利なので、お金は殆ど増えません。



金利ってたいしたことないね、と考えるのは早いです。例えば5%で運用できたとしましょう。

すると、

 10年後:155

 20年後:252

 30年後:411

 40年後:670



先ほどと違って、何だかふえてます。同じように、一気に11%で計算してみましょう。

すると、

 10年後:255

 20年後:726

 30年後:2062

 40年後:5855



11%だとすいぶんと増えますね。ここで、毎年、11%増やすことなんて可能なの?と疑問を持つと思います。この利回りは、6年半で2倍に増える運用成績を継続していくと可能です。6年半かけて100万円を200万円にするのは何だか出来そうですよね。そのように考えると、11%の運用は決して難しくなく感じると思います。



実際に、11%から12%で運用するファンドは世の中に沢山存在します。貯金という形でお金を置いておくよりも、運用した方がずっとお金も増える可能性が高いのです。



何だか、狐につままれた感じですかね。もし、周りの人が運用を始めていて、ジワリジワリとお金を増やしていったとしたら。そして、あるとき、運用していたお金が急に増えてきたら、そのような話を友達がしていたら、その時は運用と言うものが日本でも一般的になっている時でしょう。



複利で長期の運用スタイルをとると、更に驚く結果がでます。毎月少しずつ、余ったお金を貯蓄するのではなく、運用した場合を考えて見ます。下の計算結果は、毎月1万円を継続的に運用に回したときの計算です。この時の利回りも11%として計算してみました。果たして、毎月の一万円はどのように化けるのでしょう?



実際の計算は電卓をたたいて計算してもらうとして、結果的には以下の様になります。

 10年後:210万円

 20年後:808万円

 30年後:2506万円

 40年後:7327万円



皆さん、どのような感想をもたれましたか?当然、11%は約束された金利ではないので、運用方法によって、ばらつきがあります。でも、毎月1万円貯金しても上記のような夢は永遠に見ることが出来ませんね。



—ただ今、ブログマーケティング実験中。—



実験の詳細は、『ブログマーケティング実験』『ブログマーケティング結果報告』をご覧ください。



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