伝播

2009年5月21日 木曜日

早嶋



新型インフルエンザの急激な広がりに対して、日本中のマスクが一時的に手に入らない状態が続いています。



ネットの世界では先週の土曜頃には既に売り切れ、在庫切れの状態です。リアルの世界では、コンビに、スーパー、ドラッグストアに至るまで在庫切れが継続しています。



ネットワークの普及により、様々な情報が一気に広がるようになりました。新型インフルエンザ対策に関しては、通常のインフルエンザ対策を行えば良いという国の見解もあるものの、新型、脅威という部分が強調されて、人の動きに拍車をかけているようにも感じます。



少し前に、ロンドンで行われたG20の時も同様に感じたことがあります。シティーの一部では暴動が起こっていました。我々もロンドンで仕事をしていたのですが、日本のお客さんから「大丈夫でしたか?」と仕切りに声をかけられました。確かに暴動が起こっていたのは事実ですが、それはロンドンの一部の世界で、実際はたいした影響はありませんでした。



情報は、フォーカスされた部分が強調され、一気に広まります。そのため、ある事象が歪められて強調されすぎて、そしてその事象が全てであるかのように知覚される場合があります。特にネガティブな情報に対してはその傾向を強く感じます。



今後も、このような事象がどんどん広がってくると感じます。大切なことは世に中にあふれている情報に対して自身で適格に判断する能力を身に着けることですね。



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