「信・認・任」が人を変える

2009年5月9日 土曜日

先日、ウィル・スミスの映画「ハンコック」を観ました、面白かったですよ。ストーリー自体は相変わらずの“ハリウッド映画”ですが、私の担当の美容師さんがとてもよく似ていることもあって、ウィル・スミスには親しみを感じるのです。こう言うのを、心理学用語では「陽性転移」というようです。



ハンコック主人公のハンコックは本当は神が創ったスーパー・ヒーロー、不老不死の生命を持っていて、遠い昔から人間の命を危険から守っているという設定です。彼は事故で記憶をなくしたために、いつも酒に酔っていて、無意識に悪を退治するけれどやり方が荒っぽいために人気がありません。



市民からは“Ass hole(ロクデナシ)”と呼ばれ、事件解決を手伝っても、警察の無能さを馬鹿にするために、警察からも邪魔者扱いされます。力も善意もあるのに、誰からも認めて貰えず、頼りにもされない彼は、腐ってさらに荒っぽくなるのです。



彼の行動を変えるきっかけになったのは、一人の男性が彼のことをスーパー・ヒーローと認め、周囲の非難から彼を守ろうとした事でした。彼は徹頭徹尾ハンコックを信じて支援し、一方でハンコックが周囲に受け入れられるために、周囲を尊重することも厳しく教えました。そしてハンコックが投げだしそうになっても、彼は決して投げ出しません。



ハンコックが最初に覚えた相手を承認する言葉が、“Good Job!(よくやった)”です、警察官に対してこの言葉を繰り返し口にします。次第に警察官からも“Good Job!”と声をかけられ、支援を頼まれるようになり、それにつれて彼の振る舞いもさらに良くなります。とまぁ、ハリウッドらしいストーリーですが、教えてくれることもありました。



誰かが認めてくれること、無条件に信じてくれること、そして良くも悪くもフィードバックしてくれること、日常のこんな簡単なことが人の気持ちも振る舞いも、そして人への考え方も変えていくということを伝えています。上司と部下、教師と生徒、親と子、どこにでも言えることですね。



長田



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