信頼を築く

2008年11月20日 木曜日

長田です。



11月04日、アメリカ大統領選でオバマ氏が勝利しましたが、アメリカ史上初の黒人大統領の誕生という歴史的な出来事でした。1月にワシントンで行われる就任式には、史上最高の300万人の参列が予想されていますが、そこにもオバマ氏の人気の程がうかがわれます。



選挙のニュースを見ていて、彼を評した言葉で印象的なものが二つありました。“Empathy”と言葉と“Stability”という表現です。この二つの言葉が、彼が多くの国民の支持を得る上で重要な意味を持ったと言われていますが、日常の人間関係においても同じことが言えるのではないかと思います。



まずは“Empathy(エンパシー)”、辞書によると“他人の感情や問題を理解する能力”とあります。自分の立場や考えをわきに置いて、相手を思いやることと言えますが、それが“この人なら分かってくれる、分かってもらえる”という安心感につながるというのです。



もう一つは“Stability(スタビリティ)”、辞書によると“状況が一定していて変わらないこと”とあります。予備選と本選を通して激しい個人攻撃にさらされましたが、オバマ氏は決して感情的に反撃することはなく、常に冷静に自分の主張を繰り返していました。



彼の弱みは外交経験のなさと言われました、しかし選挙を通して彼の姿勢を見た人たちは、“経験はなくても彼ならどんな場面でも冷静かつ的確に対応してくれる”という期待を抱いたのです。それだけではないでしょうが、大きな要素であったことは間違いありません。



日常の人間関係、会社内の上司と部下の関係においても同じですね、“この人になら分かってもらえる、この人なら安心だ”と部下が感じた時に、“その人について行きたい”という気持ちにさせるのではないでしょうか。



上司たるもの、自分の立場や考えだけにとらわれずに部下の気持ちを思いやり、どんな予想外の突発的な出来事にも冷静さを失うことなくクールに対応できる、そんな存在でありたいですね。



コメントをどうぞ

CAPTCHA