市場浸透4つの方法

2008年11月5日 水曜日

早嶋です。



アンゾフの市場開拓で市場や事業を他に求めるためには、4つの方法があります。



1つは年齢軸をずらすです。上記で説明したように、大人から子供、子供から大人などです。子供向けであった商材を大人向けに販売して成功を収めている企業にグリコがあります。大手のオフィスで働いていたら赤い箱にお世話になっていることでしょう。オフィスグリコです。今ではお菓子以外にも、専用の冷蔵庫を備えジュースやアイスと商品も充実しています。



2つ目の方法は海外展開です。もしくは、海外のものを国内に持ってくる、です。たこ焼きで有名な築地銀だこは台湾や香港に出店しています。たこ焼きはアジアのテイストにあっていたのか、築地銀だこが出店する前から地元の企業が日本のたこ焼きをまねて販売されていました。しかし、たこの代わりにイカを使ったり、独特の食感が無かったりとイマイチでした。そこに目をつけて思い切って進出したのです。



熊本発祥の味千ラーメンも叱りです。味千中国は96年、熊本の重光産業が運営する「味千拉麺」チェーンのフランチャイズ権(中国、香港の代理権)を取得し、香港に1号店を開業。その後98年から中国本土に進出、直営店主体で深センや上海に相次いで出店し、現在は香港と中国本土に合計180店舗余りを展開しています。味千中国は米ビジネス雑誌大手のビジネスウィークが発表した07年アジア急成長企業トップ100に堂々の1位でランクインしています。



3つ目の方法は周辺領域の拡大です。例えば、進学塾のリソー教育は小学校受験に特化した塾を買収して小学校から大学受験の一環体制を構築しています。また、旅行会社を設立して留学から天文観測、化石発掘、サッカーなどの体験学習を提供する、などを行っています。



例えば、セコム。マンション販売に進出しながら防犯や防火設備の販売から給湯器やトイレ、水周りの便利屋さん、火災・自動車保険の見直し、介護・医療のサポートなど周辺ビジネスを展開しています。セコムは総合生活のセキュリティー企業に進化しているのでしょう。



そして最後に4つ目の方法は、新規事業に取り組むです。例えば、ワタミグループ。ワタミグループは、「地球上で一番たくさんのありがとうを集めるグループになろう」のスローガンのもと、「地球人類の人間性の向上のためのよりよい環境をつくり、よりよいきっかけを提供すること」というミッションの達成のために事業活動を展開しています(HPより抜粋)。少子化の昨今、介護、農業、教育、環境などの新規事業を矢継ぎ早に進出。外食もやっている企業というか「たくさんのありがとう」を集めるために事業を展開しています。



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