早嶋です。
オリンピック。侍ジャパン、撫子ジャパン。じゃんじゃかメダルダッシュです。
さて、日本の代表チームのユニホームカラーの青色、何か理由はあるのでしょうか?野球もサッカーも、青を多く使うことが多いです。気になったので調べてみました。
野球の場合は藍色ということで、海外ではジャパンブルーと呼ばれているようです。藍は伝統色の一つで、褐色(かちいろ)と呼ばれ、その音韻が勝ち色となることから縁を担ぐ武士に好まれていたという背景がありました。そこで侍ジャパンのユニホームにも採用されたのでしょう。
サッカーの場合は、日本の青い空と青い生みをモチーフにしているようですが、勝ち色であることは間違いないようです。
色にも意味がある。興味深いですね。
2012年8月 のアーカイブ
ジャパンブルー
炊飯器の形
早嶋です。
高級家電の中で10万円前後する高級炊飯器が良く売れています。
その高級炊飯器ですが、従来のデザインと比較して高さが低くなり横幅が広くなっていることに気付きます。高級を追求した形なのか、いや、近年は安価な炊飯器のデザインも同様にずんぐりむっくりしてきています。ということは形に意味があるのだろう。
調べてみると、やはりそうでした。高さを低くすることで、炊飯器内の対流が良くなり熱がより均一に伝わり易くなるのです。結果、米がふっくら炊ける。また高さがあると、保温をしておくと、折角ふっくら炊きあがった米が上の重さによって下の米がつぶれてしまう。結果、べたっとした米になってします。これを防ぐ機能的なデザインでもあるのです。ただ、高さが低くなればそれだけ容積が小さくなる分、横幅を広げた。
というのが今の高級炊飯器の形の背景にあるのです。
BMW
早嶋です。
Bayerische Motoren Werke AG”バイエルンのエンジン製造構造”。BMWのブランドは、どの場所にあるどんな会社か?を明確に表現した名称です。元々1913年に航空エンジンの会社として立ち上がり、その3年後にBMWとして発展します。第一次世界大戦後、敗戦国となったドイツは、1926年まで国の航空機産業が凍結されるという自体に陥ります。そこで、トラックやトラクター、モーターボートに使用できるエンジン開発に踏切ます。
1923年に独自のバイクを製造し、徐々にブランドの評価を高めていきます。1926年の航空機産業の復興の年には、他メーカー同様に航空機エンジンの製造にもとりかかりました。車の製造を始めたのは1929年。初めは英国車オースチン・セブンのライセンス製造から始まり、1932年から自社開発にとりかかりました。
BMWの顔でもあるキドニーグリルは、当時採用されたときから現在でも受け継がれています。このグリルは、形が肝臓に似ていることからその名前が付けられました。そして、道を走っていても、見た人が一目でBMWと分かる特徴をもたせるべきだ、というトップの哲学から生まれ、現在でも受け継がれています。
BMWはブランドを確立するためにハードとしてのモノづくりのこだわりと、ソフト面でのブランド・マネジメントの実践の両立を実現しています。先ず前者の機能的な価値において、自分たちのポリシーに反する車は作らない、というのがあります。それは、「The Ultimate Driving Machine」です。日本では「駆け抜ける喜び」と表現されています。車を安全に、かつ意のままに操る。そして優れた操舵性によって、走る喜びを体感できる車づくりとを定義しています。
これを実現するために、FR車にこだわっています。車の前にエンジンを積み、後輪を工藤させる方式です。これによって重量のバランスを前後で50:50に近づけれうことができます。バランスが良いため、カーブで曲がる時に安定して吸い付くように走れるのです。
このこだわりは、コンパクトカーの開発にも見られます。当時、コンパクトカーはFF車が常識とされていました。室内空間に限りにあるコンパクトカーでFRを採用するとゼンリンから後輪に駆動力を伝わせるドライブシャフトが必要になるため、室内が狭くなるのです。この理由からか、長い間BMWはコンパクトカーに手を付けませんでした。しかし2004年。BMWはコンパクトカー市場に参入しました。そして常識を覆して見事FR方式の車を世に送り出したのです。1シリーズをエントリーモデルとして、上級者クラスにスイッチしてもらう。そのためにFR車の良さを徹底的に感じてもらう。すごいこだわりです。
タイヤの扁平率にもこだわりがあります。ファミリー向けの日本車では、タイヤの扁平率を60以上に設定しています。対してBMWは運動性能を重視するため、扁平率を55以下に設定しています。コーナーを曲がる時のハンドリングの良さはこれによるものでしょう。また、タイヤからボディの端の長さを示すオーバーハングも他の車と比較して短く設計されています。小型車並の旋回性を実現するためです。その構造的なこだわりは一貫しています。
2つ目の感情的な価値を高めていくために、徹底した価値支援活動を創業とじから継続しています。まずは、ラインの絞り込みです。BMWは厳しくラインの管理を行っています。商品ラインを増やすことは顧客を増やすことにつながりますが、BMWは単純に顧客を増やすのではなく、ブレンドイメージを拡散しないことを選んでいるのです。
2つめはマスターブランド体系を採用していることです。1つのコーポレートブランドの下にプロダクトを配して、あらゆるコミュニケーション活動をBMWで行なっています。BMWは1972年に発表された5シリーズから、独自のルールに基づく車名の呼び方を採用しています。BMW318iはBMW530iなど3文字の数字と英字の組み合わせに統一しています。3桁の数字の初めは車種区分を表しています。3シリーズ、5シリーズなどです。数字が大きくなると車種が大型化されます。そして次の2桁は排気量を示します。18は1800cc、30は3000ccなどです。最後のアルファベットはエンジンの仕様。ちなみにiはインジェクション仕様のエンジンを表しています。BMW+3桁の数字+アルファベット。BMWを強調しながらも、分かる人はその車種がイメージできる。素晴らしいルールですね。
3つめはブランドシンボルの一貫性です。会社が誕生した次の年の1917年、今のシンボルとほぼ同じ形を商標登録しています。円形と十字に分割された造形は飛行機のプロペラを意思見ています。青と白はバイエルンの青い空と雲を表します。飛行機メーカーとして誕生したことを象徴しながらも、飛ぶような走りを表示する意思もあるのでしょう。このシンボルを使い続けることで、顧客の脳裏には長い時間を経てBMWが染みこんでいるのです。
4つ目はキドニーグリル。前述の通りです。しかし、これを良く観察すると車種毎に微妙に異なります。車種ごとにそのブランドの価値を表現しているのでしょう。一見同じようなデザインを取りながらも、微妙に違いをつける。詳しく無い人には全てが同じであるという統一感を与え、詳しい人にはその微妙な違いが楽しめる。そのような工夫が隠されています。
5つめのブランドスローガン。ここも前述しましたが、全てのコンセプトが込められています。
コミュニケーションの一貫性。有りとあらゆるコンタクトポイントに対して、BMWのコミュニケーションは一貫性を保っています。Webは白とグレー。この規格は、パンフレット、ダイレクトメール、名刺、封筒、広告物、ありとあらゆるモノで統一しています。車のこだわりと同様に、全てのコンタクトポイントに一貫性を持たせる。デザインの規定もサイト上で管理され、世界中のどの国でも統一されています。
社内へのブランディングの徹底。2002年にブランドアカデミーを本国ドイツに設立しています。技術やセールストークを学ぶ場とは違い、まさにブランドを学ぶ場。徹底的にBMWのブランドを社内の人材へ染み込ませているのです。日本にも同様の研修カリキュラムを提供する施設が2007年に神戸にできています。社内ブランディングの一貫としてディーラーのブランド・マネジメントにも力を入れています。どこのディーラーに行っても全く同じ世界観を体験できるように、事細かなルールが規定されています。車の配置、花瓶の展位置、お茶が運ばれるまでの動線、床の素材、テーブルや椅子。そしてその徹底ぶりはお客様の目が見えない工場の壁や床の材質に至るまで。ここまでの徹底は、社員にもその重要性を浸透させる意味もあるのでしょう。
8つめは安全活動の啓蒙です。自動車会社としては先駆的な取り組みで、1976年にドライバートレーニングスクールを開設しています。当時、一般生活者を対象にした安全トレーニングは初めてでした。MBWの車に標準装備されているABS機能や横滑り装置を体験したり、その機能を理解したり。実際に、その機能を使うことは殆どないけれど、体験していただくことでより安全の知識と意識を高めてもらうのです。駆け抜ける喜びの根底を支えている安全がブランドを支えているでしょう。
そして、最後は中古車の価値向上です。アプルーブドカーという概念、BMWは中古車の価値も低下させないようにうまくブランドコントロールしています。通りを走っている車は新車と中古車の区別は付きません。BMWが認定中古車という名を関することで、消費者は安心してプレミアムの車を中古でも売買することができるのです。中古から来る悪いイメージを払拭する。認定中古車を扱うショップでは、やはり細かな規定に基づいたブランドコントロールが徹底しています。
BMWのブランドの強さ。秘密は徹底的な一貫性でしょうね。商品の機能的な価値に加えて、感情的な価値を向上するための仕組み。顧客と社員に対するブランド・マネジメント。この一貫性は他の業種や企業にも多くの部分が参考になりますね。
隙間時間の活用 出版編
早嶋です。
ちょいとした時間を活用する。
何もしなければ何も生まれない。
例えば、年に1冊本を出すと決める。がっつり、そのことに取り組む時間があれば良いのだが、なかなかそうもいかない。コンサルの資料をまとめたり、ワークショップの資料を作ったり、新しい知識をインプットしたり、クライアント先での時間。優先すべきことは多々ある。それだけの時間を確保して完成する時間がそもそも無い。だったら、小さな時間をつなぎ合わせて出来ないだろうか?
結論は可能でした。そして、これまでに3,4冊は出版している。
やり方はこうだ。先ずは、書きたい本の内容、依頼されている企画の内容を、暇な時にドンドン書きだす。ページレベルのアイデアや本全体のアイデア。この時は小さいことを気にしないで兎に角思いついたことを5分でも、3分でもメモを残す。移動中や待ち時間。会議の合間。ワークショップの休憩中。食後のちょいとした時間。見つけては書き出す。ここは一人ブレストのフェーズで、ヒントが欲しい時は、様々な人を捕まえて、その内容の話しをする。すると、またアイデアが出てくる。またひたすら書きだす。
50から100くらいのチップスができたら、今度は、それを印刷して、グルーピングする。KJ法だ。グルーピングする過程で、大きな固まりを整理しながら、書きたい内容とずれているものは削除する。ダブっているものは1つにまとめ、再び足りないモノが出てきたら、更にアイデアを出す。この作業もスキマ時間。
数回繰り返すと。そもそも書きたい大きなタイトル。そして、グルーピングされた粒の中項目。そして、その中にぶら下がる細かな内容。これを並び替えると、本の目次ができる。構成が完成する。
次に行うのは、目次を見ながら、構成を何度か練る。全体の流れをイメージしながら、何度が整理する。いいかな、と思ったら、今度は綺麗に目次を作る。
タイトル、章、項目という3段階。そして、タイトルの下には、書きたい本の要約を3行程度でまとめる。章の下には、その中で書きたい内容を3行程度でまとめる。そして項の下には、その中で書く内容を2行程度でメモをする。つまり、スライドのタイトルと概要を先に作ってしまうのだ。
出版する本によって何ページで書くのか?がある程度決まっている。そこで、上記のタイトルと書きたい内容をメモしたワードを、何文字で書くのか?を明確にしておけば、後は開いた時間に内容を書いていく。構成と何を書くかが明確なので、どこから書いても全体を統合した時にブレが無い。書きやすい文書、書きにくい文書。やはりある。開いた時間を有効活用するためには、5分で1項程度を書くつもりで、後はどんどん書きやすい項から埋めていく。
さすがにこのフェーズは、時間を確保して今詰めて書くこともある。が、開いたスキマ時間も利用する。
書きたい内容がひと通りできたら、全体を通して読んでみる。この中で過不足を確認して、不足の場合は再度、同様に項を継ぎ足す。OKの場合は、全体の流れや体裁を整える。最後にはじめにとあとがきを書いて原稿の完成。
後は、出版社に提出すると1週間程度でゲラ、本としての体裁が整えられた状態で届く文章、が届く。今度は、これに赤を入れながら何度か構成を行う。
というのは1つの例だが、目的を持っていけば僅かな時間も継続することによって、1つの完成を何度も繰り替えし実施することが出来ると思う。
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