戦略の良し悪し

2012年7月10日 火曜日

早嶋です。

戦略策定の要となることは、直面する状況から死活的に需要な要素を抜きん出す。企業であれば、そこに全経営資源を費やして行動を集中させることを考えることです。

良い戦略は目標やビジョン以上のことを実現することを促します。良い戦略は直面する難局からそらしません。それを乗り越えるためのアプローチを提示します。状況が困難であっても、行動の調和と集中を図ります。良い戦略は問題解決や競争優位へと導きます。

戦略とは、野心を抱いたときに、或いは何か新しい局面を迎えた時に、リーダーシップや意思決定をいつどこでどのようにあ発揮するのか、その道筋を定めることです。良い戦略には取るべき行動の指針が既に含まれています。細かい実行手順は示されませんが、やるべきことが明確になっています。今何をすべきか?はっきりと実現可能な形式で示されていない戦略は、欠陥品です。戦略とは組織が前進するためにはどうすべきか?を示しています。

良い戦略には3つの核となる要素を含みます。すなわち、診断、基本方針、行動です。状況を診断して問題点を明らかにし、それをどう対処するのかの基本方針を示します。これが道標となります。この基本方針の基で意思統一を図り、経営資源を集中投下して、一貫した行動を取ります。

悪い戦略には、困難な状況の分析が意図的に避けられています。都合の悪いことは知りたくないという意識が働くのでしょう。また、戦略策定と目標設定を取り違えています。こうすると問題解決に方向が向かないため、悪い戦略になりがちです。また、四方八方に配慮するあまり、困難な選択肢がはじめから排除されることもあります。あらゆることを勘定していれば、リソースの集中投下はできません。



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