早嶋です。
ブログを使ったマーケティング・サービスにプレスブログというのがあります。
上記のHPを見ると、プレスブログは、次のような説明です。『プレスブログは、皆様に企業やブランドからの最新の商品・イベント情報等を配信しています。配信したプレスリリースの内容をブログで紹介頂いた皆様に、プレスとしての掲載料をお支払いしております。』(抜粋修了)
つまり、プレスブログが、ブログを書いているブロガー(含む早嶋)に対して、取り上げてもらいたい情報を提供します。ブロガーがその情報をブログに掲載すると、そのブロガーにプレスブログが『宣伝してくれてありがとう』、という事で、掲載料を払います。一方、プレスブログは、企業からこの手法で広告を載せたい依頼主を集めて収益を上げるのです。
ブログが一般的になるにつれて、情報はマスコミや特定の人のみが発信するというモノではなくなりました。特に商品やトレンド情報に関しては、テレビや雑誌という従来の媒体に加えて、実際に使っている消費者もブログなどを使って積極的に情報提供をしています。
プレスブログはここに目をつけたのです。従来の媒体に加えて、意図的に個人のブログを情報媒体としてコントロールできないかと(早嶋の推測です。)。
毎日、ブログを書いている人の中には2種類の人がいると思います。1)提供したい情報を絞るのが苦労するほどネタを持っている。2)今日は何を書こうかとネタを探している。
まさに、後者のような方が、プレスブログの会員になれば、ネタにも困らず、お小遣いまでもらえるというすばらしいモデルなのです。
そんな、ブロガーの影響なんて?と思う方もいらっしゃると思いますが、現在、ブログを更新している個人は、300万人とも400万人とも言われています。この一人ひとりが編集長であり、市民ジャーナリズムの担い手なのです。
ブログを使ったウィットなビジネスモデルですね。
—ブログマーケティング、実験中!—
詳細は、ブログマーケティング『第1弾・第2弾・第3弾・第4弾・第5弾・第6弾・第7弾』をご覧ください。
「中小企業」「マーケティング」「コンサルティング」「経営コーチング」「経営診断」「MBA」「歯科」「営業」「biznavi」
2007年2月 のアーカイブ
プレスブログ
dellのアフターサービス
早嶋です。
最近の出来事です。使用しているDellのノートPCの電源の調子が良く無かったので、サービスセンターに問い合わせました。原因は、電源とコンセントを結ぶ部位の配線が経年劣化による接触不良を起こしていることでした。
dellのサービスセンタは、その場で在庫の確認を行ってくれ、すぐ代替部品の発送手続きをしてくれました。それから2日後、無事、部品が届き解決に至りました。
電源の部品が届いて、3日後、dellのサービスセンターから電話がありました。内容はこうです。「その後、PCの様子はいかがですか?」トラブルを解決してくれた日は、dellって良いな、と思っていましたが、そのことをすぐに忘れてしまいます。
しかし、再度、電話がかかってきたことによって、改めてdellの対応の細やかさに感動しました。また、この電話によって、顧客はそのことを記憶の中に強く印象つけることになると思いました。
ドイツの心理学者によって導き出された、ヘルマン・エビングハウスの忘却曲線を思い出しました。人間の記憶は、時間がたつと急激に忘却していくという内容です。しかし、そこに復習というプロセスを入れると、忘れる内容はあるが、記憶にとどめておく率が多くなるという内容です。
今回のdellの電話は、まさに、満足した記憶を顧客の中に再度再現して、記憶に残させる作戦なんだと。
既存顧客を維持していくためには、顧客満足を維持し、継続的に顧客とコミュニケーションを取ることが重要とされます。dellのサービス部隊は、まさに、上記の内容を実施しているのですね。
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トヨタの時価総額
早嶋です。
本日の東京株式市場は、一時、1万8300円台になる場面がありました。この株価は、取引時間の中では、2000年5月8日以来、実に6年9ヶ月ぶりの高値水準です。
その中、トヨタ自動車の株価は、上場以来の最高値である8330円を一時マークし、時価総額が30兆円700億円となり、30兆円を超えました。時価総額で2位の三菱UFJファイナンシャル・グループの約16兆円の2倍の規模です。
去年の10月24日にトヨタは、上場以来はじめて7000円台を超えています。その時の時価総額は、25兆円4000億円ですので、わずか4ヶ月で時価総額で4兆5000億円程度も上昇していることになります。凄い数字ですね。
この株価の背景は、07年に販売台数が世界最大手の米国ゼネラル・モーターズ(GM)を抜くことがほぼ確実になることや、トヨタ自身の好調な業績が考えられます。
トヨタのIR活動を見ると、96年より約10年間で累計6億7000万株の自社株を買い付けています。これは、株式への利益還元を積極的に行っていることになります。自社株買いとは、企業が発行済み株式を買い戻すことをさします。
株主に資金を還元する方法は、配当と上記の自社株取得の2つがあります。配当との違いは、配当は全ての株主に対して、一律に資本を還元するものに対して、自社株取得は、特定の株主に資本を還元することになります。
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セミナー報告
早嶋です。
本日は、福岡建設会館にて、プラネットさん主催のセミナーを行ってきました。
午前中は、早嶋担当の歯科ドクター向けの売上アップセミナー。午後は、白梅さん担当の歯科のスタッフさん向けのマナーセミナーでした。
参加者の方々、本日も休日の中、どうもありがとうございました。
とことんやれば、必ずできる
早嶋です。
最近読んだ本の紹介です。
とことんやれば必ずできる 原田永幸著
日本NCR→横河・ヒューレッド・パッカード→アップル→マクドナルドと転職していく中で、著者の原田氏が体験した、結果を出すための考え方をまとめた本です。
ビジネス書としても、普段読む本としても、どちらでもいいと思います。仕事においても、プライベートにおいても楽しみを見つけることの大切さを書いています。自分自身との向き合い方や時間の使い方など参考になる部分が多いです。
道具としてのファイナンス 石野雄一著
ファイナンスの理論を一通り学んだけど、未だ、腑に落ちていない、といった人が読むと、凄くしっくりくるファイナンスの本です。初めて、ファイナンスを読む方にも薦められていますが、分かりやすさを前提に説明されているため、細かなところに理解が難しくなるかもしれません。ちなみに、ファイナンスの話しを真剣に取り組みたい方は、コーポレート ファイナンス(第8版) 上、こちらの本がお薦めです。
情報探索術 関口和一著
現役の新聞記者が25年近くの経験によって得た情報探索術を、様々なメディアや情報媒体を利用して収集し、それを選択、活用する話しを体系的にまとめています。インターネットに関して、ほとんど試したことが無い、という方が読まれると、インターネットの重要性を認識することでしょう。
また、普段、何気なく情報をどうやって集めたらいいのでしょうか?などと考える方にはヒントになると思います。逆に、既に自分流で行っているという方であれば、斜め読みしただけで、自分の方法を振り返ることができます。
統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか? 門倉貫史著
普段、統計などの話しが苦手な方が読むと、違った視点で統計の面白さを感じるかもしれません。雑学をつける上ではもってつけでした。
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リスクの話
早嶋です。
皆さん、『リスク』、と聞くと、どのようなイメージをお持ちですか?ワクワクする感じを持たれた方は、きっとチャレンジ精神とギャンブル根性を兼ね備えた人でしょう。
リスクの概念は、日本語の『危機』という言葉に良く現れています。なぜならば、ファイナンスでのリスクは、危険と機会の双方を含むからです。新たなビジネスを立ち上げるときや、会社を買収するときなど、それこそ、危険と機会を天秤にかけています。
日産のゴーン氏は、リスクに関して、「リスクの無い企業など存在しない、もし、そんな企業があったとしたら、それは既に死んだ会社だ」と発言しています。
ファイナンスの世界では、リスクは予想することの出来ない不確実性をあらわします。例えば、急激に株価が下落しても、これはリスクが高いとは判断できません。事前に株価が急落することを予測できていたとしたら、それなりの対処が出来るからです。つまり、リスクの高い株式とは、価格の変動を予想できないモノをさすのです。
将来の不確実性をあらわす尺度として標準偏差が用いられます。標準偏差はバラつきを測定する尺度として、どこかで話を聞いた方が多いと思います。でも、実際は何に使われるか、想像が付きにくい統計量だとい思います。
例えば、1、3、8、という数字があるとします。これらの平均は4という事は容易に分かると思います。これらの数字のバラつきを調べてみましょう。
方法としては、それぞれのデータが平均値からどのくらいは慣れているか、その距離(偏差)を計算します。
1:1-4=-3
3:3-4=-1
8:8-4=4
上記から分かるように、平均値からの偏差はプラスとマイナスの値があります。これを単純に合計すると0となり、その先に進めません。
そこで、絶対値を取って合計を出そうとして、議論を進めた学者がいたのですが、どういうわけか採用されなかったそうです。その代わり、それぞれの偏差を2乗して合計し、その値をデータの数で割った値を、バラつきを測定する値(分散)として用いました。
上記の例では、(-3)^2=9、(-1)^2=1、(4)^2=16となり、分散は以下のように求めることが出来ます。
分散=(9+1+16)/3=8.67
分散は、それぞれの偏差の2乗の和をデータ数で割ったモノなので、通常のものさしとして使うために、その値の平方根(√:ルート)を取ります。これを標準偏差として、バラつきをあらわす尺度として用いているのです。
標準偏差=(8.67)^(1/2)=2.94
投資や運用を行っている人の間でボラティリティという言葉を使う人がいますが、これは標準偏差のことを言っています。標準偏差では、リターンのばらつきを表すため、株式のリターンの標準偏差が大きい株ほどリスクが高い株式といえるのです。
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変動係数
早嶋です。
統計の中で、変動係数(coefficient of variation:CV)というものがあります。これは、標準偏差を平均で割った値をさします。
CV(変動係数)=標準偏差(σ:シグマ)/平均(μ:ミュー)
標準偏差(σ)は、平均からのバラつきを見るための指標ですが、CVを計算することによって、相対的なバラつきを表現することが出来ます。
例えば、同じ統計データであっても、象の体重の標準偏差と犬の体重の標準偏差では、どちらがバラつき度合が大きいか単純に比較することは出来ませんね。このような場合に変動係数を求めることによって相対的なバラつきを比較することが出来ます。
株の例で説明してみます。東証1部の株価Aと株価Bの数ヶ月間の平均株価と標準偏差が以下のようにあるとします。
株価A μ=5000円 σ=1000円
株価B μ=1200円 σ=400円
さて、株価Aと株価Bではどちらの方が変動が大きいといえるでしょうか?これを判断するために、株価Aと株価Bの変動係数を計算します。
CVa=1000/5000=0.2
CVb=400/1200=0.33
上記より、CVa<CVbとなり、株価Bの方が変動が大きいということが分かります。
では、ビジネス上では他にどのような使い方ができるでしょうか?例えば、プラチナなどの貴金属はエンジンの触媒などに利用するために、自動車関連の製造業にとって価格の予想は、予算を決定する段階で重要な作業になります。
実は、このような貴金属の価格予想も、変動係数を使って決めることが出来ます。プラチナなどの貴金属は、先物取引で扱われるため、価格は変動します。そこで、金融機関や商社などの専門企業にプラチナの価格予想をヒアリングします。
企業によっては、800ドルと予測したり、700~900ドルと予測する企業もあります。そこで、ヒアリングした内容から、予想価格の平均値を算出します。仮に820ドルと計算できたと仮定します。
次に、過去1年間のプラチナ価格の標準偏差を参考にします。仮に、過去1年間の平均価格が780ドル、標準偏差が50ドルだったとします。
上記から、過去1年間のプラチナの変動係数を求めます。
CVp=50/780=0.0641
この値を用いて、次年度の1年間の価格を予想するのです。つまり、金融機関や専門商社からのヒアリングで、プラチナの平均価格を820ドルと予測しました。過去1年間の変動係数、0.0641を利用して、次年度の1年間のプラチナの標準偏差を求めます。
σp=820×0.0641=52.56
これより、次年度1年間のプラチナの価格は、68%の確立で767.44ドルから872.56ドル(μ±σ)のレンジになることが予測できるのです。
ここまで予測を立て、最終的にどの範囲で価格を決定するかは、経営者の判断になりますが、闇雲に予測するよりも現実味があるといえます。
統計の知識って、役に立つことが分かりますね。
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ブログマーケティング第7弾!
早嶋です。
1月22日、26日、2月14日の3日間でSEO対策のセミナーを行いました。参加者の方々、お疲れ様でした。
さて、このセミナー後、SEO対策についての問い合わせが増えました。そこで、よく頂く質問に『SEO対策では、どのような事をするとよいのですか?』というものがあります。今回は、その内容に関してコメントいたします。
まず、初めにSEO対策に関して、これを行えば必ず、上位にヒットすることができる。という手法は存在しません。これは、サーチエンジンの目的が、「検索している情報に対して、一番適切な情報を提供する」というのがあるからです。また、SEO対策では、具体的に何をする、というよりも、定期的に見直しをかけながら作業を行う事が多いです。また、SEO対策をしたからといって、明日から検索エンジンの上位に表示される種のものでは無い事をはじめに理解することが重要です。
だからといって、経営者として黙ってみている分けには行きませんね。そこで、SEO対策ではどのような事を行うかを俯瞰的に記述してみました。
SEO対策とは、「検索エンジンの検索結果ページの広告部分でない、検索結果部分に自社サイトを上位に表示させ、目的を持って特定の情報を探しているターゲットユーザに情報提供を行い、ウェブサイトに訪問していただき、アクションを誘うマーケティング手法です。」
具体的な方法ですが、SEO対策に関しては、業者に頼んでも、自社で行うにしても、基本的には以下の2つの事を行うことになります。(検索エンジンによって若干の仕組みは違いますが、基本はYahoo、Google等の検索エンジンに対応可能です。)
1)サイト内要因の対策
2)サイト外要因の対策
1)サイト内要因の対策
これは、検索エンジンがホームページをチェックする内容を考えて行う対策です。検索エンジンは、世の中のホームページを次々に検索エンジンのデータベースに登録する際に、次のようなポイントを見るといわれています。
①ウェブページのHTMLの記述内容
②ウェブサイト全体の内容
①ウェブページのHTMLの記述内容
これは、ホームページを作成する際に使うプログラムで、HTMLの記述内容を、検索エンジンが読みやすくする作業です。タグの記述方法とテキストの記述方法を確認することが大きな作業内容になります。ホームページを作成した後に、metaタグといわれる部分の記述を見直し、確認する作業が中心です。
※ただし、従来言われていたよりも、現在は効果が減少しています。最低、このように記述しようね、というルールはあるので、それに準じて作成する程度で構わないと思います。
②ウェブサイト全体の内容
こちらは、サイトのページ数や情報量、構造などを見直します。この部分は、検索してホームページに訪れたお客さんに提供したい情報を、正しく提供していくためのページ作りを行っていれば、自然と構築できる部分です。SEO対策の観点では、サイトのテーマとサイト全体で提供している情報が統一されているか?などを見ていくと効果的であるといわれます。
2)サイト外要因の対策
これは、検索エンジンがどのようにして、検索結果を決めているのか?に対して、その方法を仮説を立てて行う作業になります。自社のホームページの中で完結する作業ではないので、サイト外要因としています。ここでは、次のポイントを見ていきます。
③Webサイトに貼られているリンクの数及びリンク元の評価
③Webサイトに貼られているリンクの数及びリンク元の評価
これを見ていく理由は、検索エンジンが検索結果を上位に決めるための方法として、他のホームページから参照され(リンクを貼られている)、そのホームページの評価(検索エンジンの評価)が高いと、自社のページの評価も高くなるという仮説があるからです。
そのために、自社へのウェブサイトへのリンク数を増やす対策を行います。ただ、闇雲にリンク数を増やせばよいという話ではなく、関連のあるサイトからのリンク数を増やすことが必要だといわれています。
この効果を増すために、メルマガの利用や、ブログの利用が考えられます。(こちらの内容に関しては、弊社のブログで、「ブログマーケティングに記載をしていますので確認ください。」)
実際のテクニックは、書籍やインターネットの情報で入手することができます。ただ、SEO対策の最終的な目的は、あくまで、情報を欲しがっているお客様にタイミングよく情報を提供するための手法ですので、経営者としてこの部分を十分に認識して行う必要があります。
—ブログマーケティング、実験中!—
詳細は、ブログマーケティング『第1弾』『第2弾』『第3弾』『第4弾』『第5弾』『第6弾』をご覧ください。
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グリーンメーラー
早嶋です。
—日経の抜粋—
甘利明経済産業相は20日の閣議後の記者会見で、米系投資ファンドのスティール・パートナーズによるサッポロホールディングスの買収提案について「今回の買収が企業価値を高める目的なのか見守る」と述べた。過去にスティールが株を買い占めて高値で買い取りを迫るグリーンメーラー(乗っ取り屋)的な動きをしたことがあると指摘し、スティールへの警戒感もにじませた。
–抜粋終了—
本紙で述べているグリーンメーラーとは、企業の株式を買い集めて、その企業や関係者に高値で買取を迫る買収者をさす言葉です。サッポロビールの持ち株会社であるサッポロビールホールディングスは、米国の投資ファンド会社であるスティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック・ファンドから、株式の66.6%を取得するという買収提案を受けています。
スティール・パートナーズは投資ファンドなので、上記の買収に成功しても直接経営に携わることは考えにくいことから、転売によって利ざやを稼ぐことが目的だと考えられます。同社は、昨年の秋に明星食品に敵対的TOB(株式公開買い付け)を実施し、ホワイトナイト(※)に名乗りを上げた日清食品に全株を売却して約36億円の利益を得ています。紙面でのグリーンメーラー的動きというのは、上記の内容も含んでいます。
スティール・パートナーズがサッポロに目をつけた理由は、株価が割安だったことが理由と各紙面にあります。この背景は、以下の2つが大きいと感じます。
1)ビール市場が縮小する中、高級ビールは伸びており、サッポロはエビスを保有している。
2)子会社が運営している恵比寿ガーデンプレースの家賃収入が安定的に見込める。
それでは、サッポロはどのように対応するでしょう。サッポロの防衛策は、20%以上の株取得を目指す買収者に対して情報提供を求めます。それから、社外の委員会が乱用目的と判定すると、新株予約県を発行して、買収者の株式保有比率を低めて防衛する手段をとります。
明星と日清のようにホワイトナイトの出現も可能性としてはあります。しかし、そのメリットを考えると少ないと思います。サッポロは、ビールのシェアが約13%で首位を争うビール2社(アサヒとキリン)はそれぞれ、37-38%。どちらかが、サッポロと組めば国内での存在感は増し、価格競争など流通では強い立場に立つことができるでしょう。しかし、国内のビール類市場は右肩下がりで、高級ビールの伸びを考えても、シェア意外のメリットは少ないです。更に思惑買いによる株価の高騰で、投資効果に見合った提携効果を、どの会社とも株主に説明するのが困難だと思います。
サッポロに関しては、すぐに資本提携が合意という展開は少ないでしょう。買収防衛に徹するか、他社の支援を仰ぐのか、動向を追っていきたいと感じます。
(※)ホワイトナイトは、敵対買収を仕掛けられた対象会社を買収者に対抗して、有効的に買収、または合弁する会社のことを指します。
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AMTUL
早嶋です。
最近の事ですが、以下のようなモノが郵便受けに入っていました。
これ、一見すると薬局でもらう薬のように見えたので、誰かが間違えたのかな?と思いました。しかし、よく見てみると、日本経済新聞社からのDMでした。中には、新聞の試読、購入の案内ハガキが同封されていました。
こちらの処方箋によると、1日2回、朝夕の出勤前と帰宅後に読みましょうとの事。薬も名前は、『経済通になるおくすり』。薬剤師の検印にも細かな配慮がされています。
郵便受けに入っているDMなんて、中身も見ないですぐにゴミ箱行きだと思います(私は、興味本位で全てを見て発見は無いかを探していますが。)そうです、ご想像の通り、郵便におけるDMの開封率はきわめ低いといわれています。
今回の日経のDMは、そのような点を考慮した、ウィットなデザインだと少々感動して、ブログに載せた次第です。消費者行動論のフレームワークにAMTUL(アムツール)というのがあります。AMTULは、比較的繰り返し購入しやすい商品の購入のプロセスを説明したものです。
例えば、シャンプー。
最近のヒット商品であるTUBAKIのCMを見て、その存在を知ったとします。このフェーズは、A:注意を引くフェーズです。
そして、無意識の内または、意識的に頭の中のシャンプーのデータベースにTUBAKIが追加されます。このフェーズは、M:記憶のフェーズです。
それから、たまたまシャンプーが無くなったときに薬局などで、TUBAKIを思い出したり、お店のポップを見てTUBAKIを思い出したりしたときに、とりあえず試して見よう、となります。このフェーズは、T:試用のフェーズです。
それから、TUBAKIが自分にとって良いシャンプーではと思うかも知れません。その後繰り返して買うようになるでしょう。このフェーズが、U:常用のフェーズです。
また、あるとき、友達とシャンプーの話をするかも知れません。そして、お薦めのシャンプーなどの話題になったとき、『TUBAKI』となったら、L:愛用のフェーズになっているのです。
今回、紹介したDMのデザインは、上記のプロセスのA:注意を上手く引くための考えられたDMだと感じました。消費者にまずは、気付いてもらう、手にとってもらうためには、初めの第一歩がとても大切だということですね。
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