アマゾンと小売業

2017年8月24日 木曜日

早嶋です。

ネットとリアルの融合が進んでいる。アマゾンとホールフーズ。そして今度はウォルマートとグーグルだ。両者はネット販売事業で提携した。人工知能搭載のスピーカーを軸に注文を簡単にする仕組みだ。この動き、先行はアマゾンだ。アマゾンもAIを搭載したスピーカー、エコーを2014年に発売している。音声でネットにアクセスする事業を切り開いたことになる。

ウォルマートからすると、アマゾンを経由して注文されると自社の売上を取られることになる。配送センターや他の稼働率が下がることは死活問題だ。一方グーグルも2013年にグーグルエクスプレスを開始しており先行的に試行錯誤を続けている。

今回の提携で、音声でグーグル経由で注文した商品が全米4700箇所にあるウォルマートの店舗で受け取れる、或いは配送がいく仕組みを構築する。ホールフーズは米国で300店舗なので流通網としてはウォルマートが遥かに巨大だ。

しかしアマゾンが流通業における影響はアマゾンエフェクトと称され、大きなインパクトを与えている。今回のウォルマートも大きな打撃を得ていた。この動きは、日本にもやって来るだろうが、リアルの店舗とWebと物流のインフラを抑える企業が最終的には牛耳ることになる。

日本におけるアマゾンはヤマトの問題で、著しく配送のラスト一マイルが遅れている。自前で物流網を構築しようとしているが強気のビジネスが痛手になった形だ。対抗馬はヨドバシか。ヨドバシは早い時期から物流の投資を続け、今では店舗の近隣エリアに関しては独自の物流でその日中の配送を実現している。今後。ヨドバシがこの仕組を他の同業他社に提供してインフラカンパニーとなれば、日本の流通ビジネスはヨドバシに運気が来るかもしれない。



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