プルースト効果

2008年9月10日 水曜日

早嶋です。



昨日、今日の2日間、新横浜で階層研修でした。参加した皆様、2日間お世話になりました!



ブログ「視覚」「聴覚」「臭覚」「触覚と味覚」でもコメントしましたが、日常の生活において視覚と聴覚に多くを頼っています。朝起きる目覚ましの音、通勤途中の中つり広告、テレビCM、オフィスで見るメール。しかし、今の時期、秋の香りが漂っています。



香りは時にして視覚や聴覚で感じた刺激よりも数十倍も高い刺激を得ることができます。ブログ「臭覚」でもコメントしたとおり、臭覚は脳の最も原始的な部分で処理されるため、視覚や聴覚よりも脳にダイレクトに信号が響くからだと考えられます。



マルセル・プルーストの「失われたときを求めて」では、主人公が紅茶に浸したマドレーヌの味と香りから、幼少期を過ごした町での出来事をよみがえり物語が展開されます。人によってはマドレーヌが何か違う香りかもしれません。人は特別に対して時空をあたかも行き来するように鮮明に過去のある情景や体験を思い出すことでしょう。



香りによって臭覚をとおした刺激が感情的な反応を示すことを「プルースト効果」と呼びます。ブランディングの要素として臭覚を生かしているのも納得がいきます。新車を購入するとある種独特の香りがしますが、これは車のメーカーが意図的につけている香り、以前のブログでも紹介しました。



この季節、特に香りに敏感になる季節だと思います。皆様はどのような香りにどのような情景を思い起こすのでしょう。



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