プロダクト・その2

2008年6月20日 金曜日

早嶋です。



新横浜での2日間の研修が終了しました。今回はマーケティング。参加者の方々、お疲れ様でした。



ブログ「プロダクト」では、製品の5つの次元についてコメントしました。別の切り口として、物理的な特性があります。すなわち、非耐久財、耐久財、そしてサービスです。



非耐久財は、歯磨き粉や歯ブラシ、トイレットペーパーなど短期間で繰り返し利用する製品が相当します。これらの製品の利幅は薄いので企業はいかにしてブランドロイヤリティを獲得するかに注目します。一回の取引で利益を得ることを考えるのではなく、生涯にわたる取引によって継続的に利益を得ているんだ!と言う生涯価値の考え方を持つことが大切です。また、消費者行動のヒントとしては、AMTULの考え方が当てはまるでしょう。



耐久財は、家具や家電、自動車や住宅など長い時間をかけてじっくり利用する製品が相当します。これらの商品は非耐久財と比較して高額な商品が多いです。これらの製品を考えるときの消費者行動はAIDMAの考え方が当てはまるでしょう。



近年、耐久財の購買に変化が出ています。ずばり、買い替えない族の出現です。特に30代の消費行動に顕著に出ているといわれます。歴史を振り返れば50年代は三種の神器と言うことで、白黒テレビ、冷蔵庫、洗濯機に購買に集中しました。60年代はカラーテレビ、クーラー、自動車といった3Cといわれる製品が人々の物欲を刺激しました。そして近年はデジタル三種の神器といってデジカメ、DVDレコーダー、薄型テレビがもてはやされます。ただ、この時期くらいから既に買い換えない族が出現していました。特に薄型テレビに最初に飛びついたのは年配の方で、興味を示した若者は少なかったのです。買い替えない族は、使えるモノを長く使い、代わりにお金の使い道をコトやチエにシフトしているのです。耐久財メーカーにとっては、真剣に考えた方が良い傾向だと思います。



3つ目の分類はサービスです。これについては、ブログ「サービスの形」「サービス業」を参照下さい。



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