クリティカルシンキング(why)

2008年4月27日 日曜日

早嶋です。



クリティカルシンキング(what)では、クリティカルシンキングって何だろう?ということについてコメントしました。ここでは、Why?なぜ、重要になってきているのだろうか?について書いてみます。



クリティカルシンキングは、物事を正しい方法で正しいレベルまで考える事でしたね。その重要性、Why?について2つの側面、1)時代の変化、2)コミュニケーション効率、について考えました。





1)時代の変化



critical例えば、15年前の1年間の変化と、今の1年間の変化ではスピードが違うと思います。同じ時間ですが、現在は変化のスピードが速く、過去の情報を参照して未来を考えたりする事が難しくなっています。昨日の成功体験はもはや通用しない時代なのです。



もし、何も考えずに従来通り、型にはまった考え方で進めたり、前例に従った行動を取ったり、情報の受け売りで物事を判断したとしたら?何も付加価値を提供できずに競合に食われるかもしれません。そこで、トヨタの5 times why(なぜなぜ5回)、のように「なぜ、そのように考えるのか?」あるいは、「それは、どのような意味を持つのか?」「そもそも、必要なのか?」などと自分の頭の中に問いかけることによって型から抜け出すことが重要な役割を果たすかも知れません。



クリティカルシンキングは、変化を機会に捉えるのに適しているかもしれません。「例えば、アメリカでの成功事例を見て、日本では成功するだろうか?」とか、「他の業界での成功事例を自分たちの業界で行って見たら?」「もし出来ないとしたら、その理由は何か?」「出来ない理由をクリアするためには、何が必要なのか?」このような問いかけを自問して考え抜く事によって成功の可能性が高まるかも知れませんね。





2)コミュニケーション効率



例えば、15年前の雇用の流動性と、今の雇用の流動性でも変化が生じています。日本企業であっても現在では人材の流動性が高くなり、これまでと違って、立場や発想の違う人とコミュニケーションをとる機会が増えています。阿吽の呼吸で良かった時代と違い、あえて形式化して伝える必要が多くなりました。



暗黙の前提をあえて推し量りながら相互理解を深めるのですから、従来、必要なかったテクニックが求められます。ここにクリティカルシンキングが活用できるのです。もちろん、最終的には、相手を説得したり、何か行動変容を起こしもらわなければならないので、相手の論理や思考回路を理解しなければビジネスにはなりません。



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