知識

2008年3月2日 日曜日

早嶋です。



「知識は新たな世界経済を形成する主な資源で、この生産性が経済活動の要になるだろう。また、知識は企業の最も大事な生産資源である。」ピーター・ドラッカーは40年以上も前に上記のような言葉を発しています。



ナレッジマネジメントという言葉が企業で浸透しているのも、知識の重要性が認知されているからだと感じます。特に、欧米ではナレッジマネジメントによって大きな成果を上げている企業も多く、会社全体としての取り組みとなっています。中には、CKO(Chief Knowledge Officer)を副社長や上級役員が兼任して明確にナレッジの共有・創造の監視を行う企業もあります。



知識が注目される前は、リエンジニアリングが注目されていました。しかし、無駄を省くということに注力したリエンジニアリングは企業を急成長へと導くことはありませんでした。対極に、知識を創出してイノベーションを起こした企業は競争優位を保て成長を続けています。この点、イノベーションを沸き起こす原動力である知識は前向きな側面を持っているのです。



「社員一人ひとりの知識を的確に捉え、蓄え、有効活用できるような企業が21世紀に成功する。知識は我々の通貨である。」このような表現を残したのはHPの元社長であるルイス・E・プラット氏であす。



「うちは、中小企業だから社員に大した人材はいない」と考えないで、個の知識を終結して有効活用する事を考えるとプラスの側面を利用できます。更に、企業にとっての個の知は、社員のほかに顧客、サプライヤーの知も取り込むことができます。企業に流れる知識を通貨と捉え、その通貨を蓄え有効活用することによってイノベーションを起こす原動力をつけることが出来ないか?このように考え方を転換した方がよさそうですね。



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