認知の近道

2008年1月26日 土曜日

早嶋です。



昨日、出張先のホテルの周りをジョギングしていたときの出来事です。ジョギングしながら横断歩道を渡ろうとしたら、黒塗りのレクサスが通りました。歩行者に気がついていないかな?と思い注意しながら走っていたら、キキッとレクサス急停止。



一瞬、「まずい!」と思ったら、レクサスの運転手が車の中で会釈を。早嶋は、ガラの悪い人に因縁をつけられるのかな?と思ったのですが、レクサスの運転手は、歩行者優先なのに突っ込んできてごめんね!という感じの会釈でした。



まさにステレオタイプですね。黒塗りのレクサス⇒横断歩道に突っ込んでくる⇒ガラが悪い!頭の中でこのようなショートカットがされたのです。



人が物事を感じたり、共感したり、判断する場合の阻害要因に「認知の近道」があります。そのひとつがステレオタイプ。これは、先ほどのレクサスの例のように、例えばお年よりはみんなからだが弱い!とか、最近の若い者は・・・といった認知の仕方です。ステレオタイプの典型的な例が血液型判断。A型の人は几帳面、B型の人は・・・です。実際は根拠の無い認知の仕方ですよね。



他にも、ハロー効果やプロジェクションなどがあります。ハロー効果は、例えば足が速い人はスポーツ万能だから、野球も上手だろう!などと考えることです。これができるから、あれもできると勝手に決め付けた考え方です。これもよくありますよね。



プロジェクションは、例えば自分の好きなモノを相手に勧めて、相手も喜ぶだろう!などと考えることです。自分の考えは、他の人も同じように考えるだろうと勝手に決め付けた考えです。



これら、認知の近道は日常生活から仕事のシーンまで、頻繁に起こっていることでしょう。そして、案外コミュニケーションや相互理解の妨げになっているかもしれません。そこで、認知の近道というフレームワークを知ることによって、適度に自分の考え方は認知の近道に陥っていないだろうか?もっと、相手を観察してから判断したほうが良いのではないか?と考えることも大切だと思います。



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