確実性と不確実性

2007年12月25日 火曜日

早嶋です。



昨日の確実性での意思決定では、独立案、拝反案、混合案について書きました。では、確実性とはなんでしょうか?



確実性とは、例えば、aを選べばAになる、bを選べばBになる、このような選択肢の中でどちらを選択する事が合理的か?といった意思決定です。aを選択するとAになることが決定しており、また、bを選べばBになることは決定している意思決定です。しかし、どうでしょうか?



例えば、新しく買い取った土地にスーパーマーケットを作った場合とマンションを建てた場合、どちらが合理的な判断か?を考える場合は、拝反案の意思決定になるので、判断を下す指標としては、それぞれのプロジェクトが生み出すキャッシュフローの正味現在価値で判断することになります。



この判断の前提条件は、どちらのプロジェクトを選択した場合でも、判定時に求めたキャッシュフローが必ず発生するというものです。しかし、実際の世界では、なかなか計算通りにはいきませんね。



つまり、aを選択しても必ずAになるわけではなく、A1になったり、A2になったり、・・・するのです。不確実性とは、このような状況の意思決定で、ある選択を行ったとしても起きる結果事態は確定していないのです。



なお、不確実性のもとでの意思決定は大きく2つに分かれます。1つは、リスクの意思決定です。もう一つは、不確実性の意思決定です。



前者のリスクの意思決定は、aを選べばA1になる確率が50%、A2になる確率が30%、A3になる確立が20%、などと起きる結果は確定していないが、起こる確率がわかっている状態です。



後者の不確実性の意思決定は、aを選択した後に、次の事象(A1、A2、A3など)を確率情報を用いて考える事が出来ない場合です。



リスクの意思決定や不確実性の意思決定に関しては、また、照会しますね。



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