最も大切なことを尊重する

2019年8月27日 火曜日

早嶋です。

長年一緒に仕事をしているクリニックの現場では、他のクリニックの現場や同じようなビジネスモデル(店舗事業)を行っている経営者と比較して人材に対しての悩みが少ないです。その理由は、経営者(クリニックの場合は院長)がスタッフや従業員が一番大切にしていることを尊重しているからです。

例えば、あるスタッフが最も大切にしていることが有名人の追っかけだったとします。その場合、仕事をして貯蓄したお金を全て追っかけに費やします。しかし、追っかけをするためには可能な限り休日と有給を消化したいと思っています。もし、職場がその取り組みに理解を示しているのであれば、通常の仕事をしている限り、可能な限り有給を取れるように環境を整えます。

例えば、あるスタッフが最も大切にしていることが旅行だったとします。その場合、できれば連休を取りたいと思っています。或いは平日に格安でいけるプランがあれば参加したいと思っています。やはり、そのスタッフが通常に仕事を行っているのであれば、その取り組みを尊重しながら休めるような環境を提供します。

クリニックに務めている人が辞め、他のクリニックにいくという事象は、実は大変なことだと考えます。というのは、通常はクリニックでの仕事は他とそんなに大きく業務内容が異なるわけではありません。それでもその店舗を辞めて他のクリニックに異動することを考えると、旦那の異動などの理由を除えkば、基本的にはそのクリニックに要因があると考えられます。そして、その場合100%院長が悪いと思います。

昔と比較して仕事を第一優先する人は減っています。自分や家族、プライベートの取り組みをより重視する方が増えているからです。このことを良く理解し、その取り組みを尊重して、できる限り実現できるようにクリニックの仲間で互いに支援する環境が整えば、みんな満足した仕事と職場環境が整うわけです。仕事は優先順位が下がるからと言って、仕事に支障がきたすことはありません。自分の取り組みを満たすために、他者が仕事が出来ない時に率先してフォローするようになります。何よりも普通に仕事をしている限り、自分が好きなことを実現できるわけですから、そうそう、その職場を辞めたくなることもなく、結果リクルーティングコストなども不要で、クリニック経営としても安泰です。

職場全体が互いを配慮しながらも、自分が最も大切にしていることに対して自由に取り組める環境を作ることがポイントです。そのような環境では、スタッフが例えば、「次の土曜に休みたい」と院長に話をしている時点でスタッフ間の調整はすんでいるのです。



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