マーケティング調査の目的

2019年7月17日 水曜日

原です。

ここからは、マーケティング調査の具体的な方法を説明していきます。
調査の大きな流れは、①企画、②準備、③調査実行、④分析、⑤報告(提案)となります。

この項では、①企画について説明します。
マーケティング調査は、調査をすることが目的ではなく、課題解決への戦略立案につなげることが目的です。
そのために、企画書を作成するうえでのポイントとしては、課題と解決策の方向性を仮説として事前に考えておくことが必要です。
具体的には、ビジネス上での「現状の困ったことは何か」、「将来どのようにしたいのか」、「どこが問題なのか」、「原因はなぜなのか」、「何を解決したいのか」、「どのように解決したいのか」を企画書で整理することが必要です。
そして、企画書で考えた課題と解決策の方向性をインタビューしながら、仮説を検証していくのです。(インタビューのフローは、後のブログで説明します。)

例えば、食品小売業(○○食品スーパー)の事例です。
売上と利益の減少を問題としている食品スーパーの課題がサービス業への業態変更と集客力向上であると考えました。解決策の方向性としては、食の魅力を発信するクッキングスタジオを店舗に併設し集客力を高めることを仮説としました。
そして、新サービスのモニター体験により顧客の声を聞き行動観察しながら、課題と解決策の仮説を具体的に検証していきました。
検証結果としては、方向性に関しては高評価でした。しかし、サービスメニューとオペレーションに不満の声があることが発見でき、その後の改善策を立案するに至りました。

●調査企画書の項目例
① テーマ
② 現状
③ ありたい姿
④ 現状とありたい姿のギャップ
⑤ ギャップを解決すべき課題
⑥ 課題解決の方向性
⑦ インタビュー対象者、人数
⑧ 実施日程、会場
⑨ 費用、準備物、他




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