クラウドファンディングはマーケティングの一環

2017年10月2日 月曜日

シニア・コンサルタントの原です。

弊社が運営しているクラウドファンディングFAAVO(ファーボ)は、テストマーケティングの一環として活用できます。クラウドファンディングでは支援者=強力な見込み客であり、顧客リストになります。仮に達成できなくても特に費用が発生するわけでもなく、コンセプトの見直しや分析に役立てることもできます。
今回は、弊社が支援した3つの事例を紹介いたします。

●糸島の観光アプリ「いとしまっぷ」
糸島エリアの観光iPadアプリ「いとしまっぷ」を制作した起案者が、iPadを利用して多くの方に糸島を楽しんでほしいとの想いから、iPadの購入資金を募りました。
この案件は、リターンよりもテーマにどれだけ共感してもらえるかがポイントだと思っていましたが、FAAVO本部から「リターンに糸島の特産品などを加えては」と助言をもらいました。ただ、商品を購入すると原価がかかるため、地元の観光協会関係者などに協力を依頼して回りました。糸島の観光活性化に寄与する企画ということもあり、皆さん協力的で、醤油や塩などの自社商品を提供してくれました。その写真をレポートとして公開、拡散していくと、自分も協力したいという申し出が続き、現金を支援してくれる方まで出てきました。
結果的に支援者100人のうち、約9割が糸島で商売をしている方でした。アナログなやり方でしたが、糸島でネットワークを広げたい思いもあったため、その方面でも大きな収穫がありました。目標金額60万円に対し、62万3000円が集まり達成しました。

●大島での無料プロレス興行
九州プロレスの「めんたい☆キッド」さんが起案者となり、宗像市の離島・大島での無料プロレス興行を企画しました。地域貢献活動にも積極的に取り組んでいる九州プロレスは、大島の高齢者施設や小中学校を訪問したことがありました。これが縁となり、プロレスを見たことがない大島の人たちのために興行を企画、開催に必要な資金の支援を募りました。
「めんたい☆キッド」さん自身が発信力のある方なので、各地でプロレス興行をしながら、その場で協力を呼びかけるなどして、支援の輪が広がっていきました。また、宗像市が記者発表を行いメディアに取り上げられたことも、拡散につながりました。大島に関心のある個人やプロレスファンなどを中心に支援が集まり、目標金額100万円に対し、120万円が集まり達成しました。

●古民家で保護猫が幸せを掴むカフェ
福岡のFAAVOでは、もっともメディアに取り上げられ、支援額もこれまででいちばん大きな案件です。起案者は行政書士の女性で、福岡市のスタートアップカフェで私のセミナーを受けてくれたことをきっかけに、ご一緒させていただきました。
タイトルは「猫と人がくつろぐ場所を!古民家で保護猫が幸せを掴むカフェを作りたい!!」。「保護猫」というキーワードでメディアが注目し、ファン獲得にもつながりました。公開翌日にネットメディア「インターネットコム」から紹介したいと申し出があり、その記事を見て東京の雑誌社からも取材依頼があり、地元局のニュースや情報番組でも取り上げられた結果、一気に情報が広がりました。
目標金額120万円に対し、229万5,000円が集まり、目標を大幅にクリアして達成しました。

是非、新商品開発(改良)や新サービスの企画について、試験的にマーケティング調査を実施したい企業やご担当者様は、お気軽に弊社までご相談を宜しくお願い致します。



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