「ストレスチェック実施の活かし方」

2017年7月31日 月曜日

シニア産業カウンセラー・THP心理相談員・キャリアカウンセラーの安藤です。

今回のテーマは、「ストレスチェック実施の活かし方」についてです。

2017年7月27日付け日本経済新聞に「ストレスチェック実施82%:厚労省調べ 義務化後も徹底されず」の記事をご覧になっていらっしゃいますか?
詳しくはこちらを →http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000172107.html をご確認くださいませ。

業種別としては、金融・広告業が最も高く93.2%。全事業所の従業員のうち、78.0%が同時的までにストレスチェックを受けていました。医師による面接指導は32.7%。また、努力義務となっている集団チェックの実施は8割です。元々このストレスチェックの目的は、1.個人においては第一次予防として自身のセルフケアーに活かすこと、2.集団チェックは結果を踏まえて部署による多い・少ないなどストレスの現状を分析し、仕事の割り振りなども含む職場環境の改善取り組むことでした。

ストレスチェックは、メンタルヘルス対策の一環として実施されているのはご存知のことかと思います。そのメンタルヘルス対策の意義には、1)労働者の健康の保持促進  2)リスクマネジメント 3)労働の質の向上と事業場の生産性向があります!。

特に3)には、良好なコミュニケーションでの生産性向上、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)が挙げられています。
組織分析の目的は、あくまでも職場改善、働きやすい職場づくりにありますが、どう活用したらいいのかわからないという声もあります。そこで、厚労省はやりっぱなし、分析で終わらない為に職場環境の改善方法や医師の面接指導に関するマニュアルを作成するとしています。現時点では、職場環境改善のためのツールとして、「職場環境改善のためのヒント集」や「メンタルヘルス改善意識調査票」、「従業員参加型の職場環境改善ワークショップ」が紹介されています!。

ストレスチェックは使い方次第で職場環境の問題点(仕事の量・質・職場でのコミュニケーションのあり方等)が明確になります。私自身も企業でのカウンセリング時には「ストレスチェック」を活用しています。「メンタルヘルス研修」においては、管理者(ラインケアー)研修で部下との面談にどう活用するか等指導させていただいています。それはメンタル不調の低減、そして生産性を上げるための風土づくりに活かすことができます。どちらにしても、何の為に、ストレスチェックを実施しているのかを周知し、これから ”職場改善” をするには、何を目指して、どんなスケジュールで目標と計画を策定していくことが必要ではないでしょうか。ぜひ、”ストレスチェック” を ”職場改善” に活かし生産性向上に活かしていただきたいと思います!

何かお困りのことがありましたら、㈱ビズ・ナビ&カンパニーへご相談くださいませ。

【個別相談】
「日ごろから攻撃的なタイプの部下がいます。苦手なこともありどう指導していいかわかりません」という
管理職の方からの相談です。部下の方は何方に対しても攻撃的でしょうか。まずは、その方の行動・態度を観察してみてください。攻撃的になっていない相手もいらっしゃるのではないでしょうか。その場合その人はどのように接していらっしゃいますか。次に攻撃的になっているのは自己防衛、または、不安・不満を抱えている場合もあります。その方に“傾聴”の姿勢で聴いてみてください。
第一歩として、お互いの関係性を変えることからスタートしましょう。
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