他人比較から自己比較へ

2017年6月19日 月曜日

早嶋です。

不安を抱えてしまうと、何もかもが出来ていない、自分を責める、他人のいいとこばかりが気になり、それが更に自分を追い込むことになる。これに対しての一つの打ち手は、他人と比較しないで過去の自分と比較することかもしれません。

例えば、新規事業を行っている起業家が、はじめは意気揚々と活動を続けていくのですが、徐々に計画よりも上手く行かなくて、自暴自棄になることがあります。詳しく話を聴くと、確かに計画通りに進んでいませんが、それは計画が悪いというよりも、初動がかなり偶然に近い形で良い方向に進んでいるだけでした。所謂、ビギナーズラックだったのです。

そこで改めて取り組んでいる内容やその結果を伺うと、適宜修正しながらも、自分が思っている方向に少しずつ近づいています。一方で、その人は自分の成果を認めること無く、他の業界や既に同業者で成功している人の事例を上げて意気消沈します。そこで、その人に尋ねてみます。では、その人は難の失敗も無く挫折もなく、いきなりそのポジションに行ったと思うか?とです。

すると、そんなことは無くて、その人もかなりの荒波を乗り越えた末にそのポジションにいることを理解していました。人は頭で理解していても、実際にそのことを第三者に話したり、何かに記述して言語化しないと客観的にみることは出来ません。その結果、頭で理解していても、自分の境遇を悪く感じてしまい、他人の良いところを見てしまうメガネをかけてしまうのです。

そんな時は、周りもそうなんだから、自分の中でのベストをだしているかにフォーカスして、比較相手を周りの人から昨日の自分に置き換えて考えると良いと思います。昨日や過去の自分と比較して、今の自分はどうか。素直に、劣っているとした場合は、それは行動を積み重ねていないで、どこか自分に嘘をついていることが分かります。一方で、正しい行動を継続しているのであれば、自分なりに精一杯取り組んでいるのであれば、過去の自分と今の自分を比較すると、必ず良い方向性が見いだせます。

すると、次にも行動が継続するので、結果的に取り組んでいる行動の方向性が正しければ、そのゴールに近づく確率が高くなると思うのです。従って、他人とばかり比較せず、そのような時は過去の自分と今の自分を比較すると良いのです。



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