スマフォ10年

2017年1月9日 月曜日

早嶋です。

今日で世の中にiPhoneが誕生して10年。現在ではスマフォセントリックの設計やビジネスの仕組みを考えることは定石となったが、10年前の2007年に今の世の中を知ったとしたらそれは夢ものがたりだったお思う。

カトリック教会においてローマ司教たるローマ教皇を選出する選挙システムにコンクラーベがある。直近では2005年と2013年に実施された。

beforeスマフォの2005年のコンクラーベは、従来と変わらずその都度の結果はマスメディアを通じてTVを中心に情報を集めた記憶がある。afterスマフォの2013年は違った。システィーナ礼拝堂を囲む敬虔な信者がスマフォを片手に、その瞬間瞬間を皆がそれぞれにスイートしていた。SNSが普及して個人がメディアとなって様々な形で自由度が高い情報を入手できるようになった。

昔のビジネスの形態は、1つの国で成功しても、その成功が次の国に普及するのには時差があった。でもスマフォセントリックになると、1つのOSにのっかりビジネスが成功するとあっという間に世界十で発展するムーブメントを起こす。ポケモンGo!が瞬く間に世界でヒットしてある期間のダウンロード記録を塗り替えたのもその証左だ。

Wifi環境さえあればインフラの整い具合に関わらず、皆が一応の仕組みを使えるようになる。途上国の方々が出稼ぎに来てお金を送金する仕組みもスマフォが普及して流れが一気に変った。

考えてみると半径30cmの小さなデバイスが24時間365日レディの状態でGPSと共にその個人を世界中の皆とつなぎ、特定することができる仕組みになっている。マーケティングから日常生活のありとあらゆる行動に変化をもたらせた。

10年経った今、スマフォ経済は70兆円以上の規模に育ったという。スマフォそのものの端末の商売は成熟を迎えているが、スマフォをベースにしたビジネスはまだまだ拡大の余地がある。その中でも特徴的なビジネスモデルがウーバーやAirbnbなどのシェアビジネスではないだろうか。スマフォを起点に貸したい人と借りたい人を結びシンプルなビジネスが故に、どこか一拠点で成立するとあっという間に世界規模のビジネスになってしまうのだ。

基は携帯電話に音楽プレーヤーを合体させたことをキッカケに生まれたiPhone。その後、半導体の小型化、高性能化によりカメラの機能を取り入れて、今ではパソコンの代替となり、カーナビ、ゲームとドラえもんに出てくる便利道具のようにアプリを入れることでどんなことでもできるツールになってしまった。

今後は、スマフォンの携帯があらにAIを搭載して、ビックデータの活用とIoTの融合により進化するのだろう。形態もよりその形を意識しないモノがでてきて入力の仕方も音声や意思などが王道になっているかもしれない。



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