変化の時代は、イノベーションが追い風

2016年9月7日 水曜日

シニア・コンサルタントの原です。

イノベーションとは、「新しい何かを考え創りだすこと」です。
成熟化した日本社会では、成長時代の経営戦略や仕事内容を繰り返していては、頑張ったとしても現状維持どころから衰退していく可能性が高いのです。
なぜならば、少子高齢化や人口減少により消費量の減少が続いていることが理由です。さらに、成熟化した国内では物が溢れていて、物が売れなくなっています。内閣府が毎年実施している「国民の豊かさ調査」では、心の豊かさを求めているが65%以上。モノの豊かさが35%未満というデータ結果もあり、物を作って売るだけでは、国民は買ってくれない理由が明らかになっています。
しかし、「作ったら売れた、営業したら買ってくれた」という成長時代を過ごされた経験のある経営者やサラリーマンは、その経験を忘れることができないのか、または、変化に慣れていないのか成長時代の考え方に固執している人が多いのです。

一方で、変化をチャンスと捉えて、変化の兆しを読みながら環境変化に柔軟に対応して仕事の内容を変えている企業は、導入段階では業績不振でも、数年すれば成長段階に軌道を乗せることができています。

自治体でも同様です。福井県鯖江市(さばえ)という自治体は、財源が減少していくことの解決手段として、未来の若者達のためにクラウドファンディング(群衆からの資金調達)により、財源の確保に取り組んでいます。成果も出ています。現在でも、多くの自治体や組織が税金や補助金に頼り続けていくことから考え方を変えることが出来ていないことと比較すれば、とても柔軟な発想と行動力による自治体の先進事例です。

「変化しなくても成長した時代。変化しないことが安定の時代」から、 21世紀は、変化できる人や企業・組織が成長し生き残れる時代になりました。環境の変化に柔軟に対応できる人にとっては、追い風が続く時代が来たのです。イノベーターやクリエイターの時代なのです。
「変化はチャンス?」イノベーションへの大切な問いです。



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