相手を慮った価値観

2015年8月21日 金曜日

車が売れなくなった。若者の自動車離れ。このような報道やニュースや記事がある。確かにあっているが、一方で全ての若者を一つのくくりにして、片付けている感じも受ける。

車会社は、そのためにもっとワクワク感を演出した車を発売し、小さいスポーツカーや楽しいクルマを追求しているように観察できる。

が、車離れをしている若者の感性が異なっているだけで、車を作っている側の感性とその乖離が大きくなっているのではないか。

私を含めて上の世代は、車に対しての思い入れはかっこよさとか楽しさはあっている。しかし、20年間経済環境が変わらずに、ある一定の利便性を確保できている若者に取っては車は機能そのもの。感情的なワクワクかんなど理解しないのではないか。

車に対しての方向性は当然、カーシェアリングやレンタカーなどで済ませる発想であったり、維持費を考えるとタクシーをポイントで使うといった合理的な判断が当たり前になる。仮に、このような移動という本ラインの機能にフォーカスすると、若者向けの車の形がもっと変わってもよいのでは。

法制度はあるにせよ、自動運転の機能を強化した安価な車であったり、全てはできなくても車庫入れ機能を自動化する、サイズ感に無駄を省き最小限のサイズでの移動の形を提案するなど。グーグルの自動運転のくるまなんて楽しさは無いが機能が詰まっている感じを受ける。

マーケティングで大切なことはターゲット層の感情を理解して、読み取ることだ。相手への感情移入が上手に出来る人が優れたマーケターかもしれない。



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