やめる選択肢の追加

2015年5月20日 水曜日

新しいことを始めたり、個人で責任をもって何かに取り組む場合、やめるという選択肢を持つことは良いことです。

成功の秘訣は継続することで、諦めないことも重要です。が、圧倒的に不利な状況を常に整理しながら他の選択肢を考えた上での継続と、やみくもに周りが見えなくなっている状態での継続への執念は意味がことなります。ポイントは、考えを極端に持ち、他の可能性を考えず取り組むことは危険だというこことです。

日本的な発想では、やめることと、失敗することが同義になっている部分があります。成功の秘訣など、様々な人が多く語ってきた言葉が脳裏をよぎり、失敗のレッテルを勝手に貼っている感は否めないでしょう。

サンクコストも辞めにくい理由の一つです。何かに取り組んで来た時間やお金など、総合的なコストが勿体無く、だったらもう少し続けたほうが良いという考え方です。経済学ではサンクコストの誤謬と言われる有名な話ですが、こちらは機会コストを考える発想を取り除きます。

継続せずにやめた場合、別のことにコストを費やすことが可能です。そこで新たに発生する価値は、通常、やめるという発想がなければ考えることもありません。

我々の資源は有限であるため、何に費やすかによって、今後の将来が変わるのであれば、より良い方向に資源を投資することが良いことです。が、闇雲に一つのことだけ、あるいは考えず、選択肢を持たずに取り組んでしまうと、やめることを悪のようにしてしまい、その本質を考えなくなるのです。



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