サントリーの値上げにおもう

2014年12月29日 月曜日

早嶋です。


サントリーは円安と原料費高騰により、一部のウイスキーの値上げを発表しています。
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サントリー酒類は15日、「山崎」など国産と輸入ウイスキーの一部について、2015年4月から希望小売価格を平均で約2割引き上げると発表した。国産ウイスキーの値上げは2008年9月以来、約6年半ぶり。原料の麦芽やトウモロコシの調達価格が上昇していることが要因だ。

国産ブランド「山崎」「白州」「響」の主力商品を20~25%値上げするほか、輸入ウイスキーの「ザ・マッカラン」「ラフロイグ」などの一部を約17~25%値上げする。対象は6ブランドの計39品目で、サントリー酒類が販売するウイスキーの8%にあたる。「山崎12年」は税別で7000円から8500円に、「響17年」は1万円から1万2000円になる。「角瓶」「トリス」など低価格帯の国産ウイスキーは値上げしない。

 国産品は08年の値上げ時以降、麦芽とトウモロコシの調達価格がさらに6~7割上昇した。輸入品は昨年3月に一部値上げしたが、原料の仕入れコストがさらに上昇したという。
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今回、値上げされる「マッカラン」「ラフロイグ」などの輸入ウイスキーは円安が直ちに影響することは理解できます。が、「山崎」「白州」「響」は国産ウイスキーで、原料を輸入に頼っていたとしても仕込んでから商品になるには6年以上の熟成を要します。しかるに値上げをするのであれば、6年後に発売する商品から値上げを反映するべきではと思います。
これは国産の低価格ラインの「角瓶」「トリス」などの値上げをしないことから、企業が値上げする理由に理論の一貫性がないような気がします。
まっさん人気で高級ウイスキーが飛ぶように売れているから便乗値上げしました。なんて思ってしまいます。プライシングで得に値上げをする場合は、消費者の心理をしっかりと考えて行わないと、顧客ロイヤリティを低下すると思います。
参照:サントリーがウイスキーを値上げする。 その理由とその内容とは?



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