ジャポニカ学習帳から虫が消えた愚

2014年12月2日 火曜日

早嶋です。

30代であれば当然ご存知のジャポニカ学習帳。そのトレードマークの昆虫の表紙が2年前から廃止になっています。「えっ?」ですよね。廃止になった理由は親や先生が気持ちが悪いという意見が上がっていたことだそうです。

ジャポニカ学習帳は1970年からの超ロングセラーで累計12億冊を売っているスーパー商品と言ってもよい代物。文具メーカーのショウワノートも苦渋の決断だったと思います。マーケティングでは、購買者、意思決定者、仕様者、情報提供者と顧客を4つに分類することがあります。

昔は、小学生が直接購入していたノートを最近は親が購入していたのか?と推測しました。そのため、親が気持ちが悪い!とかんがえるようになったのではと。しかし、記事を読む限り、子供のノートを見る親や添削する先生が「気持ち悪い!」と思っていたようです。

ノートの販売する立ち位置としては、そのような方のコメントは無視することは出来ないし、それによって販売部数が落ちるのであれば、そのこだわりを捨てたほうが良いと判断したのでしょう。マーケターの判断としては正しいと思います。

が、昆虫を気持ちが悪い!と思う親、そして教師までもがそのようなことを言っているのは驚きです。実際に観察して身近にいなくなったので、気持ちが悪いのも理解できなくはないですが、全てが画像の向こう側で、生を知らない子供が増殖していることを考えると、将来が不安です。



【ジャポニカ学習帳から昆虫が消えた 教師ら「気持ち悪い」 40年続けたメーカーは苦渋の決断】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141127-00010002-withnews-soci
1970年の発売以来、累計12億冊を販売した「ジャポニカ学習帳」。表紙にカブトムシなどの大きな写真が入っているのが特徴でしたが、2年前から昆虫の写真を使うのをやめていたことが分かりました。きっかけは、教師や親から寄せられた「気持ち悪い」という声だったといいます



コメントをどうぞ

CAPTCHA