自己理解を通じて他者を受け入れる

2014年3月14日 金曜日

早嶋です。

仕事を通じて
1)自分の考え方を理解している人
2)理解していない人
がいることに気が付きます。

1)の理解している人は、アイデア出し、議論などをしている場合。本人と異なった考えやアイデアがあった場合、闇雲に否定することはなく、一度受け止めてその違いを考えたり、その違いの背景をアイデアのオーナーに質問していきます。つまり、自分の考え方を知っているために他者との比較が相対的にできるのです。

一方、2)の理解していない人は、結構こまります。本人と異なった考えやアイデアがあった場合、怪訝な表情を浮かべ、全てを全否定する態度をとります。自分の考えを絶対的に判断して、断固受け入れない感情です。

もちろん、上記は極端に書きましたが、何事も立ち位置や現状を把握しておくことと知らないことでは大きな違いがでてきます。企業の戦略を立てるときでも自分の立ち位置が曖昧な組織は、明確なビジョンがあっても、達成するためのシナリオが不安定になります。現状とビジョンを結ぶ線は現状の把握がなければ不安定なものになるからです。

大切なことは、完璧に理解することは出来ないかもしれなが、自分の考え方や自分が出した結論やアイデアの背景、そのベースを知ろうとすることです。すると様々な要因によって考え方が作られて、その要因の変化によって自分の考えも変わっていくことがあることを知ります。考えは皆違うし、前提条件が異なれば異なった結論になる場合もある。とすると、仮に2人以上の人が議論をしていて食い違いがあった場合、何かの前提が異なったり、何かの解釈が異なっている場合があります。

多くの人は、そのようなことを考えること事態が面倒だし、無意識に過ごしているので考えることすらしないかもしれません。しかし、自己の考えを追求している人は、他者との違いに興味を示し、異なっていることを受け入れながら、それは本当に違うアイデアなのか?と意識的に思考します。これは重要です。

他人を理解することが100%できることとは思いませんが、そのスタートは自己理解だと感じます。自己を理解する過程で実は他者との違いに気がつく、実は自分以外の考えが存在していることに気が付きます。当然、そのような考えの存在をしると、今度は探究心がわいてきて、その考えに触れたい、知りたいとなるでしょう。つまり、他者の考えを真っ向から否定せずに、一度は受け入れて、自分の判断基準や前提を比較しながら違いを理解しようとするのです。

勿論、最終的には自分やチームが目指す方向性により近づく考えを受け入れて行動に移すでしょう。違いあることを理解することで、モノゴトがぐんと前に進むのです。



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