韓国と中国の企業

2012年11月26日 月曜日

早嶋です。

韓国のサムスン、経済誌を読んでいると名前が出てこない日が無いくらいよく耳にしますね。先日、サムスンがタブレット端末の販売数を伸ばしているとの記事がありました。日経には「肥大化するサムスン」なる記事も。

それもそのはず、サムスンの2011年度の売上高が韓国のGDPの13%に匹敵しています。日本を見ても大企業のトヨタは同じ比率は4%満たない程度です。

サムスン1社でぶっちいりと言ったところですが、ここまで依存する経済をどう判断するとよいでしょうか?仮にサムスンが崩れると、国も連動する可能性があるということです。
参照:http://japanese.joins.com/article/279/158279.html

サムスングループは、総合家電や電子部品、電子製品メーカーのサムスン電子、総合電子部品のサムスン電機、薄型パネルや電池製造のサムスンSDI、デジカメや製造装置、軍事機器などのサムスンテックウィン、造船やプラント生産のサムスン重工業、商社と建設のサムスン物産、プロジェクト・マネジメントやサービス・ソリューションを手がけるサムスンエンジニアリング、韓国最大手保険のサムスン生命など関連企業は64(以上、wiki参照)。

まさに、大韓民国株式会社と揶揄させるくらい、国家を上げて貿易加工や輸出産業で生き残りを掛けているといっても過言ではない規模ですね。しかし一方で、1社が強烈すぎるので国内でも偏りが生じ、中小企業が育たずにいます。仮に、サムスン一社が傾くと、他の企業もろとも総崩れする可能性も考えられます。

更に、サムスンに加えて、韓国の財閥10社を集めると、実にGDPの76.5%を占めるというからすごいですよね。日本の中小企業は99.7%、米国は99.9%を考えると、今の韓国はやはり特異だと言えるでしょう。

参照:中小機構
http://www.smrj.go.jp/keiei/kokusai/report/chosa/ny/002451.html

中国も気になり、調べて見ました。やはり特異です。ニュースで言われる国進民退の通りです。特に2008年のリーマン・ショック後、競争力が弱まった民間企業は国営企業に買収もしくは吸収されています。

2011年の中国企業連合と中国企業家協会の発表した「中国企業上位500社」の分析によれば、首位は中国石油化工、以下、中国石油、国家電網、工商銀行、建設銀行、中国移動、農業銀行、中国銀行、中国建築、中国海洋と続きます。上位の多くがエネルギー関連、金融関連、材料関連、交通関連、通信関連といった中国の巨大市場を対象に利益を上げている会社でした。

全体500社の内、売上高1000億元を超えた企業は107社で、国営企業:民間企業=92:15と9割が国営企業でした。

遅かれ早から、経済を牽引する企業が国内インフラ整備だけでは持たなくなるのは目に見えています。そこに、国を挙げてITや省エネ、バイオや新エネルギー関連の産業を盛り上げようとする意図が明らかになっていますね。

参照:http://j.people.com.cn/94476/7587830.html



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