くまモン

2012年3月14日 水曜日

ゆるキャラRグランプリの覇者くまモン。その効果は、優勝当時で11億2000万円とお見事。今日から熊本ですが、至る所にくまモンが。

もともとは2011年の九州新幹線全面開業へ向けたスローガン「くまもとサプライズ」と友に誕生した熊本県を代表するキャラクターです。新幹線元年事業アドバイザーである天草市出身の脚本家、小山薫堂による提唱でスタートしました。当初の報道を見れば、くまモンの目的は、県民に自分たちの周りにある「サプライズ=地域の魅力」を再発見してもらい、それを熊本県の人々をはじめ、全国に広めることです。

■くまモンのキャリア概要
2010年10月
くまモンは熊本県知事によって「くまもとサプライズ特命全権大使」に任命され、大阪を中心とした名所にサプライズで出没して、名刺を配布しながら様々なパブリシティに取り上げらる。
2011年7月
活動の拠点を伸ばし関東でも開始。
2011年9月
県知事の更なる辞令を受け知事直轄の営業部長に昇進。様々な企業と県産品を使ったコラボレーション活動を進める。カゴメやUHA味覚糖など、熊本県産物を使った商品発売に結びつける。
2011年12月
初となるファンミーティングを開催。400名を超えるコアなファンがあつまり、活動が全国に認知しはじめる。

良く出来たくまモン。これをディレクションするのは、熊本県新幹線元年戦略推進室、くまもとブランド推進課、そして広報課の3つの部署。どの部隊も熊本の魅力を県外に広めることをミッションとして3つの部隊が協力しながらすすめています。

■くまモンのブランディング
くまモンは非常にフットワークが軽く、様々なイベントに出て、ソーシャルメディアなどの発信力も高いです。オフィシャルサイトに加え、大阪を中心としたサイト、東京を中心としたサイトと地域毎にサイトを使い分けているのも注目点です。

サイトが拠点毎に異なる理由は、整合性を確保するためです。くまモンは熊本、大阪、東京で主に活動しており、それぞれがパラで活動しています。くまモンと共に行動する部隊は「くまモン隊」として組織され、彼らがブログを更新します。従って、地域ごとに更新される内容が異なるのです。このキメの細かい情報発信によってファンが増えているのでしょう。

■くまモンのプロフィール(ウィキより)
生誕地:熊本県
誕生日:3月12日
性別:男の子
年齢:不明
職業:公務員
PR:熊本者(くまもともん)から名前が由来され、スローガンにあるサプライズの表情をしている。初登場から数カ月はやせていましたが、熊本の美味しいものを食べすぎて現在のメタボ体系になりました。

■成功要因
最大の要因は熊本県の許可があれば、個人であれ企業であれロゴとキャラクターを無料で利用することができることでしょう。しかも、個人で楽しむ範囲であれば許可は不要と太っ腹。この教訓はゆるキャラがんその彦にゃんから学んだのでしょう。くまモンの著作権をいち早く熊本が買い上げることで上記のような策が実現できました。

現在は、グッツを専門に取り扱うオフィシャルショップは存在しません。しかし熊本県では県庁の地下の売店、駅、鶴屋百貨店など、様々なところでグッツが販売されており、熊本のPRにつながっています。

先日、熊本城マラソンを走った時に熊本を訪問しましたが、町中がくまモンだらけ。あそこまで浸透しているのも無料で使用できる熊本県の戦略のなせる技でしょう。



コメント / トラックバック2件

  1. 椿事 より:

    そんなキャラクターがあり、流行っているんですか? 不勉強にして、知りませんでした。一つ勉強になりました。

  2. biznavi より:

    熊本ではほぼ認知率100%。福岡でもはやっています。しかし、関西や関東ではどうでしょう。

    少なくとも、ゆるキャラファンなら確実に認知されていると思います。

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