セルフハンディキャップ

2011年10月11日 火曜日

早嶋です。

自分の敵は?と聞かれたら昨日の自分と応えます。昨日の自分と比較して、何か一つでも新しい発見や学習、進歩や進化が無ければ、継続的な成長は無いからです。そして何よりも自分の最大の敵が自分自身であることは少なくありません。自分が自分の邪魔をしているのです。

誰だって、自分のことをよく考えます。常に良い方向へ自分を進めたいと思います。しかし、一方で自分のゴールや夢を達成することは、とても困難なことだとも認識しています。方向は向いていても、一歩を踏み出せません。進みだしても、言い訳をつくって進むのを辞めてしまいます。自分の目指すべき方向にわざわざ障害物をおくのです。このことをセルフハンディキャップと言います。

人は自分の事を優れている、優秀だ、能力があると信じます。しかし一方で失敗を極度に恐れます。自分の自尊心が壊れることを嫌います。そこで意図的に自分の目指す方向や道に対して障害物をおいて、失敗する確率を高める行動をとるのです。一見矛盾に聞こえますが、自分が失敗して落ち込まないように自己防衛をしているのです。

障害物をおく事で、失敗したからといって、自分の能力が低いという理由にはなりません。寧ろ、自分に対してのいい訳ができるため、自尊心を保つことができるのです。学生のとき、試験が近づくと急に机の上を片付け始めたのを覚えています。全く違う科目の勉強や本を読み始めました。そんなことをすると当然、テストの結果が悪くなるのは分かっているのに。しかし、お粗末な試験結果は、その行動をとったことによって、本来の自分の能力ではない、という言い訳をすることができました。

積極的に自分を高めないという考えは、ある意味、自分のとった選択肢の結果であって、実力とか能力とかの問題では無いのだと考える。まさに言い訳を個人でつくる傾向がセルフハンディキャップです。しかし、これは明らかに自身のパフォーマンスを低下させています。意図的に、故意に失敗要因を作り出し、失敗は自分のせいではないと弁明できる状態をはじめからつくるからです。

自分に不利な工作をしておく、最初から降参する、そもそもゲームに参加しない。競争を極度に嫌う。チャレンジしない。しかし、一方で人が大きく学ぶ瞬間は何かを達成したとき、達成しながらも紆余曲折しているとき。あるいはずたずたになって失敗したときでは無いでしょうか?何か目標を見つけては繰り返し挑戦する。人ができないよ!と言ってもとにかく達成することにフォーカスして行動を続ける。そして小さく、少しずつ自分を乗り越えつづける。

自ら努力を放棄する事で自分のプライドを守る。
これではいつまでたっても自分はかわらない。



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