フレーミングとマーケティング

2011年8月20日 土曜日

早嶋です。

世の中の傾向です。新しい言葉が産まれる事によって、その概念がポジティブになったり、ネガティブになったりする傾向が観察できます。

例えばニート(NEET)、これは、Not in Education、 Employment or Trainingの略称で教育、労働、職業訓練のいずれにも参加していない状態をさします。無職、無関心、無学といえば聞こえが悪いですが、ニートとなると何となく悪くも良くもなくニュートラルに聞こえます。職業はニートです!と平気で紹介されても、軽く流すことができそうです。

例えばウィッグ。これはカツラの別の表現ですが、なぜかポジティブに聞こえます。カツラをつけている!となるとネガティブな印象があります。しかし、ウィッグです。となると、なんだかファッショナブルな印象を受けます。

例えばバツイチ。離婚経験のある人を指す言葉ですが、離婚+経験者となると、とても重たい雰囲気ですが、バツイチとなると、なんだか軽く聞こえます。不思議です。

このように、言葉の表現の仕方一つで捉え方が変わる、心理学ではフレーミング効果とも呼ばれます。マーケティングでも良く使われていますよね。滋養強壮剤にはタウリンが含まれているものがあります。タウリン1000mg配合!と表現されると、なんだかとっても効果がありそうです。タウリンが何にいいのか?ということよりも1000という数字が強調されるからです。しかし、1gです。

フレーミングは、購買障壁を下げる効果もあります。例えば、男性からすると、スイーツを購入するのは何だか抵抗があるというのが統計で出ています。そこで、商品名やキャッチコピーに男の◯◯、とか俺の◯◯とかつけることで、男性向けだから、買っていいんだ!とレジに持って行きやすくなります。コンビニを見てみると、俺のエクレアや男のティラミスなど、実に多くの商品に観察できます。従来は女性を想起させる商材で、男性の需要が見込める商品には、この傾向が強くなっています。

逆もあります。男性の世界に女性が出てくる。◯◯女、◯◯子、◯◯ガール等です。歴女、鉄子、美ジョガー、山ガール、森ガール、野ギャル等々。

上記の例を参考に、自分たちの商品、待ちのPR、個人のPRなどにフレーミングを使ってポジティブにすることによって、印象を良くすることができる、様々に応用できそうですね。



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