起業承継という考え方

2011年7月21日 木曜日

早嶋です。

事業を継続するためには、会社の仕組みを作って行くことも大切です。先日、ビズナビ、日本プライベートエクイティ、ディー・ブレイン九州の3社で行った事業継続セミナーで、議論した話題です。ズバリ、事業継続の本質は、承継しながらも会社の仕組みを変えていくことです。そう、起業承継!

中小企業といえども会社を継続することを考えることは社会の事を考えても大切です。従業員の雇用、取引先の維持、周囲への還元等々です。そこで、次の4つのポイントが大切です。

1)子供に継がせる時代は既に終わっている。
2)会社は個人商店から継続企業を目指す。
3)後継者は創業の意識で行動する必要がある。
4)場合によっては事業の再構築を必要とする。

例えば、企業のライフサイクルを考えると大きく3つにわかれます。創業期、成長期、成熟期です。創業時は、創業者の強力な引率力で会社が創られていきます。当然、その経営者についてくるアグレッシブな人材も多い一方、ワンマン経営のリスクもあるでしょう。

成長期は、個人焦点から企業への変革の時期です。組織形態も、従来の文鎮型からピラミッド型に移行していく必要があります。良く1⇒3の法則が言われます。例えば、3人から10人、10人から30人、30人から100人と組織が増えるたびに大きな変化をする必要があります。売上でも1000万から3000万、3000万から1億、1億から3億、3億から10億と売上が増えるたびに大きな変化をする必要があります。中小企業の経営者であれば3〜5億円程度、30人〜50人程度までは一人のワンマン営業で何とか成長を遂げることが出来ますが、その上はやはり仕組みを構築しないと大変です。

成長期に組織が大きくなり、仕組みを構築することが出来なかったら意思決定が遅くなる傾向があります。組織が巨大化すると隠蔽、派閥、考えられないことが起こります。中小企業にも大企業病が発生するのです。この時期は、ガラリと仕組みを構築しなおす意識と行動が大切です。

成熟期は、顧客の創造と経営の変革がキーワードです。そして、新たに創業期の精神に戻り、経営を繰り返して行くイメージです。



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