抽象から具象へ!

2011年5月30日 月曜日

コンサルタントが提供する価値とは何でしょうか?ソリューションの提供や解決策の提示などと聞こえてきますが、本当にそうでしょうか?

最近、強く思うことです。私の価値は、頭の中の整理ではないかと。そして正しい視座の提供ではないかと。経営者と対話をさせて頂きながら、経営者の頭の中を整理させて頂いています。これに対しての対価が一番大きいとおもいます。

もちろん、頭の中は抽象的でゴチャゴチャしているので、具象化する事が大切です。対話を通して、整理が出来たら、図や文字でその内容を視覚化します。頭の中が視覚化すれば、状況が把握できます。従って、何に最もリソースを費やすべきかの判断ができます。判断ができるので、意思決定が行いやすくなります。これが価値だとおもいます。

経営者の仕事は未来を創ることだと思います。今取り組んでいる仕事は、過去の延長です。今解決している課題は、過去の仕事から発生する事なので未来を創る仕事ではありません。そのような状況の中、経営者は常に未来を創らなければなりません。

そう、過去と現在、現在と未来を同時進行で考えていく必要がある経営者にとって、自分の頭の中を整理する事はとても重要です。しかし、なかなか思うように行かないのも事実でしょう。

多くの人が人に話をすることで、頭が整理される瞬間を感じた事があるのではないでしょうか?その方が、その道に通じていたり、多くの経験を持っている場合は特に、その感覚を覚えることができると思います。その人によって、自分が今持っている以上の視座を提供して頂けるからです。

コンサルも同様です。経営者に提供できるものは、答えではありません。様々な状況にフィットした正しい視座です。経営者はその視座に基づいて、意思決定を行い、実行に移します。実行して、フィードバックする場合も、コンサルの視座によって、軌道を修正していきます。

コンサルは実行する事はできません。しかし、正しい視座を提供する事が可能です。




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