人前でテンポ良く話す

2011年4月21日 木曜日

人前でテンポ良く話す。

「どうしたら、人前で分かりやすく話せるのでしょうか?」先日行っていたワークショップで頂いた質問です。提供させていただいた内容ではなく、ファシリテーションとか、プレゼンテーションのデリバリーに関する質問、ふと考えました。分かりやすい話し方とはなんだろう?と。

早嶋が初めて経営の講義を受けたのは入社して3年目頃でしょうか。もちろん、その前にも属していた企業主催の経営に関するセミナーに参加していたと思いますが、ここはハートマネー、つまり自分でお金を出して参加したセミナーです。自主的に参加したセミナーですから、払った金額以上のリターンを得るために、必死になって講師が言っている内容を理解しようとしました。結果、散々。

その理由は単純で、当時は研究職に従事しており、キャッシュフローとか、マーケティングという言葉は知っていても、それが何なのか?などが全く知識としてなかったからです。つまり、話している内容の概念が全くわからないし、従って想像もできなかったのです。

講義が終わった後、あの人のキーメーッセージはなんだったのだろうか?と良く振り返りをしました。難しい概念は、自分が知っている概念に置き換えて、例えて解釈するようにしました。

今、人前で話をする時に、明らかに参加者の中で分かりにくい概念は、まずは比喩を使って例えます。そして、参加者の身近な事例に例えます。そして、最後に簡単に理屈を話します。すると、はじめから理屈の話をするよりも、いくつかの物語が参加者の頭の中にあるので、理解しやすくなっていると思います。

この方法は、自分が全く無知でその業界やジャンルに対しての経験や知識がなかったときに、早くイメージを掴んで分かったふりになれるために様々に考えたことかもしれません。

当たり前ですが、分かりやすく、とは相手にとって。従って、まずは参加者の知識レベルや興味レベルを調べることが必要です。講演やセミナーの場合は、誰が参加されているのかわかりません。その時は、はじめのスモールトークやアイスブレイクで参加者に質問を投げかけながら反応や興味を伺います。すると、なんとなくどの位のレベル感で話をしたら良いのか?がつかめてきます。

もちろん、パーフェクトでは無いので、伝えたいメッセージは数回繰り返し、途中で必ず振り返りをいれます。そして、最後にもまとめの意味を込めて、キーとなるメッセージは繰り返します。

人前でテンポ良く話す。それは、相手のレベル感に合わせて話すことなのでしょうか?



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