シナジーを考える展開

2011年2月21日 月曜日

LPガス販売会社や引越し業者が近年、家電の販売に力を入れています。

■LPガス販売会社の例
ガスの検針などを通じて構築してきた顧客宅に入れる信頼関係を新たなビジネスに活用できないか?と考えたのでしょう。LPガス販売なので、ガスと関連が高い調理家電が売れると考えていましたが、実際は薄型テレビや冷蔵庫が良く販売されるようです。

背景は、ワンストップで何でも購入できる便利さでしょう。更にガス関係会社としては、近年のオール電化の攻勢にさらされ、ガスだけではこれまでの売上を維持できないというのもあったと思います。

■引越し業者
こちらは、都営団地に住む高齢者にターゲットを絞って活動をしています。住宅の老朽化を受けて引越しを考えている層の人たちは、家電の買い替え検討を同時に考えているのです。顧客にとって家財道具と新しく購入した家電の搬入と設置が同じタイミングでできることは便利です。


このように他業種が家電を販売できるように、ヤマダ電機ではインフラを提供しています。子会社のコスモ・ベリーズは、従来の電気販売専門の加盟店から、ガスや引越しなどといったシナジーがある加盟店をどんどん増やしています。

従来の発想では、加盟店を絞って手数料を取っていました。しかし、その逆を実施しています。つまり、加盟店網を広げ、ヤマダ電機全体として仕入れ規模拡大につなげたほうが得策と考えているのです。

この加盟店もうは、修理等のきめ細かいサービスで従来カバーしきれなかった点も補完することが考えられます。


新作『ドラッカーが教える実践マーケティング戦略』が予約できるようになりました。是非、こちらも一読下さい。
 ⇒ご購入はこちらから http://ow.ly/3yuq8



コメントをどうぞ

CAPTCHA