最近のコミュニケーション手法

2010年12月29日 水曜日

近年のテレビCMはバイラル(口コミ)マーケティングを意識して、ツイッターやブログなどのSNSでの伝播からWebへの誘導が主流となっています。そして近年との大きな違いは参加型。視聴者とCM提供者の双方向性を持ったテレビCMが目立ちます。

例えば、アデランス。「アデランスは誰でしょう?」と視聴者にクイズ形式で問いかけるCM。視聴者は楽しめると同時にアデランスの商品特性がよく理解できる内容になっています。

例えば、クノールカップスープ。スープの食べ方を提案する内容をクイズ形式で問いかけています。「つけパン」派?か「ひたパン」派?かの二者択一を提示し、「あなたの一票が次のCMを決める!」とウェブに誘導するのです。企業の報告によれば、およそ29万人が投票したそうです。

参加型のCMは一方的な情報提供ではないため、興味を持った視聴者がWebに行って、自ら情報量の多いWebへの自発的な訪問を促します。また、ゲーム感覚であったり、その時の体験はついつい人に話したり、あるいはSNSを使って多くの人々に伝えたりします。これたバイラル的に広がって従来のCMよりもはるかに大きなプロモーション効果を生むというカラクリです。

昔はCMは飛ばして見ていたと思いますが、今ではユニークな映像などはYouTubeなどにアップされ、更に多くの目にさらされる効果も期待できます。かつてはナイキやアディダスがこぞって有名スター選手を起用してウィットに富むCMを作ってはYouTubeに流していた手法が、今度は消費者が自発的に行うようになったのです。

SNSと言えば、ソフトバンクの孫さんのツイート自体は、それ自身がCMになっています。また、iPhoneの新作発表などの記者会見でのスティーブ・ジョブス氏のコメントはすぐに動画サイトにアップされ、同時進行で世界に一気に広がる世の中です。

私もツイッター、ブログ、フェイスブックといくつかのSNSを使っていますが、最近はセミナーへの問い合わせがツイッターからが最も多いです。またWebへのアクセス解析を行っていてもツイッターからWebへアプローチされている方が目立ちます。ツイッターの威力は無視できないですね。

クリックとモルタルの世界の両方を理解して感じて試すことは、今後のマーケティングに必須事項ですね。

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