上司のコーチング その5

2010年5月27日 木曜日

コーチングをするとき “初めに目標ありき”と言います、そこで起きる勘違いは“目標なら何でもいい”と思うことです。ここで言う目標,つまり短期の目標は,更に大きな“何かにつながることを確実にする通過目標”であることが重要です。

会社の経営を考えてください、中・長期(3年~5年)の目標があって,その過程に単年度(1年)の目標があり,その下に四半期目標,毎月の目標、毎週の目標がありますね。週の目標達成が毎月の目標達成,そして四半期,一年,中期,長期の目標達成につながります。

子供のころに,よく三日坊主と言われました,根気のない子供でした。歳を経てからもあまり変わりありません,の目標を立てて始めても,なぜか途中で尻切れトンボになるのです。会社の中にも多いのではありませんか,沢山のケースを観てきたように思います。

その理由は“その先にある更に大きな目標”がない、或いは“意味を感じていない”からと思います。目の前の目標を達成することがどんな意味があるのか,それが大切です。それを感じさせてくれるのがビジョンの存在なのです。

高校時代に“国際線のパイロットになる”というビジョンを持っていた友人がいました,彼には二つの目標,“大学で航空力学を勉強する”ことと,“視力を回復させる”がありました。その時の彼の視力は0.6,パイロットになるための必要条件は裸眼で1.0でした。

もちろん彼は現在も国際線のパイロットとして活躍しています。彼が他の楽しみを捨てて全ての時間を受験勉強と視力の回復に費やすことができたのは,“国際線のパイロットになるという明確なビジョンがあったからです,それが彼の二つの目標を達成する意味でした。

目標の前にビジョンがあること,それが目標を達成することに意味を与え,それ味が日々の行動を意味あるものにするのです。目標を立てる時には“それがどこにつながるのか”を問い直してみてください。



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