セイコーマート

2010年5月14日 金曜日

コンビニの名前を挙げて!と言ったら、ファミマ、セブン、ローソンと続くでしょう。この質問を北海道でしたら?おそらく、セイコーマートと続くでしょう。

コンビニ業界はタスポ効果が消え販売が伸び悩む中、セイコーマートは好調です。増収は5期連続。そのポイントは、食材や調味料を含めて自社で生産している100円惣菜、プライベートブランド(PB)、そしてFCメインから直営にシフトした意思決定です。

セイコーマートは個人オーナーから経営を譲り受けグループによる直営での運営にシフトしています。競合が激しくなり、オーナーの高齢化、店舗の老朽化などで資金繰りも苦しくなっているコンビニ。されど、十数年間近隣の住民にとってはありがたい存在。こんな環境の中、セイコーマートはグループでの直営を決定したのです。

これまでのコンビニはFC方式によって規模を拡大してきました。そこにセイコーマートは同くじで運営する選択を取り、現在は約970店舗の5割がグループ経営です。現在はFCでの新規出店を止め年に約30店舗の新規出店をグループ直営で行っています。

店づくりもこれまでのコンビニの常識を破り、ミニスーパーのようなポジションを取り実用本位です。また、FC加盟店にも無理な24時間経営を強制せず店舗立地に応じた営業時間を認めています。

セイコーマート。初めて目にした時、田舎のコンビニ!というイメージでした。ワイン有り、野菜有り、しかもコンビニなのに割引セール!10年くらい前に釧路川の上流、屈斜路湖からカヤックで川下りをしに初めて北海道に行った時の印象です。

画一的にドミナント戦略で店舗展開をするコンビニに対して、地域に根差す部分とプラットフォームとして共有する部分をうまく活用。そして、今度はグループ直営による強みを活かして首都圏への出店を狙っています。

セイコーマートでの売りの一つである総菜は、ほぼ北海道の中で仕入れたり加工しています。これを首都圏に持っていくメリットはあるのかな?と思いますが、企業の拡大思考はどこまでも続くのでしょう。首都圏への進出は甚だ疑問をかんじます。


早嶋聡史





コメント / トラックバック1件

  1. Akitoshi09 より:

    私はアルバイトの従業員です。まったくその通りだと思います。
    2017年3月に働いたばかりの者です。良いところがたくさん有るのですが、やはり疑問も多々あります、例えば店舗の外においてあるお客様のための投げ放題のゴミ箱の問題とか、土用の丑の日の近くに販売されるウナギの蒲焼弁当ならぬ、さんまの蒲焼弁当の沢山の売れ残りの廃棄問題等々、問題がやまずみです。

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