投資判断

2006年5月30日 火曜日

早嶋です。



先週の記事に、造船大手の相次ぐ設備増強というものがありました。三菱重工は07年の稼動に向けて、長崎の主力造船所に世界最大級の大型クレーンを設置。また、石川島播磨は、横浜の建造ドックを拡張。



これらの相次ぐ設備増強の理由は、原油や資源関連など世界貿易の活発化を背景とした今後の造船の需要を予測する結果だと報道されています。各社とも、鉄の材料の価格上昇で06年の造船部門は赤字を見込んでいますが、設備増強によって生産効率を上げ、韓国や中国メーカーの受注競争に備えるとコメントしています。



各社のコメントを見ると、今後の造船は継続的に好調と見ています。ただ、前回の5/17の先行指標でも書いたように、造船特需の最大の理由である中国特需は、陰りを見せています。中国の経済は今後も成長をするでしょうが、2000年前後からの急成長と言った感じは薄れ、その成長はスローダウンするでしょう。



今回の造船大手の設備増強が修了する07年頃は、造船そのものの発注が既にピークを超え、今のように、設備をフルに使用した製造とはならないと予測できます。今回の増設に対しての投資判断に対しては少々、疑問が残る所です。これがきっかけで、オイルショックの頃に起きた造船不況を繰り返さなければいいのですが。



—ただ今、ブログマーケティング実験中。—



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