ワクワクしないといけない理由

2009年6月27日 土曜日

早嶋です。



基本的に人は「好きか?嫌いか?」によって行動に移すか移さないかの判断をします。最近の脳科学は、人が購買をしたり、物事を判断する理由を考える上で非常に参考になります。



脳の古典的なセオリーで一部に修正が必要な部分もあるとの見解もある医学博士ポール・マクリーンの三位一体脳モデルによると、人の脳は大きく3つに分けることができます。それぞれ爬虫類脳(脳幹・視床下部)、哺乳類脳(大脳辺緑系)、人間脳(大脳皮質)です。



人の脳は高度に進化していると思われるかもしれませんが、爬虫類や哺乳類のような生き物と変わらない部分もあると言うことです。そして、この部分が意外に重要です。



爬虫類の脳は生きていく部分に必要な部分で心拍数や呼吸、体温調整や血圧といった生命維持における制御装置の役割を有します。それから哺乳類脳は感じる部分です。DNAを後世に残すための情動や快適不快的などの判断を有します。人間脳は考えるための脳です。論理や学習するちから、言語や創造的な施行など人の知性や理性をつかさどる部分です。



このモデルの仮説をビジネスシーンで考えると非常に面白く理解できます。人は仕事でクビになるかも知れない!とか昇進が遅れるかもしれない!というような逼迫した環境下では爬虫類のようにさっと逃げてしまうか、じーっとその場を動かなくなるかを選択するかもしれません。



感情的にも不安定な環境下では人間の行動な部分を発揮することも難しいでしょう。例えば、自分の意見が発言しにくい!とか、自分を理解してくれない!などと哺乳類脳が感じていれば、社の方針に対してネガティブに働くかもしれません。



生命に危機を感じる環境下や自分が不快に思う環境下では高度な人間の脳の部分を活用できにくくなると言うことです。人の行動な部分を最も効率よく活用する場合は、それぞれの3つの部分が有機的にリンクする必要があるのです。



極端な例を示してみましょう。まず、哺乳類脳は考えるための脳である人間脳から司令されます。「この課題を解決して行動せよ!」と。このときに哺乳類脳はその課題解決が好きなのか?嫌いなのか?を見極めます。快不快の判断は篇等核に尋ね、過去の記憶を確認するために海馬にも問い合わせます。



直観的に判断すると同時に記憶の世界をたどりながら好き嫌いの判定をします。好きだ!と判定した場合、爬虫類脳の近くにある部分からやる気のもとになるホルモンが放出されます。このホルモンが人間の脳を覚醒させ、人間脳もフルに動くようになります。



つまり、人間脳から来た司令を好きか?嫌いか?で判断して好き!と感じた場合、爬虫類脳の本能的な欲求によって人間脳を覚醒させる猛烈なドライブをかけるというのです。



読書をしていて、自分の好きなジャンルは何時までも熱中して読めるけど、嫌いなジャンルはすぐに眠たくなる。非常に理にかなっているのです。つまり物事においてハッピーと捉えたり、わくわくする!と感じないと良い仕事も出来ないのです。



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