にっぽんチャチャチャ

2009年6月2日 火曜日

早嶋です。



経済成長率10%!およそ20年前は有り得た数字でしたが現在ではようやく1%台を回復した程度です。今後の日本はどうなるの?自助努力をせずに、外部環境の変化に委ねているとどうにもなりませんよ!というのが最近の考えです。



過去、GDPに対する国家の借金残高は先進国の中でも最低!だけど個人の金融資産は膨大!といわれていましたが、今後は個人の金融資産も危うくなっています。貯蓄率が急低下しており、個人の金融資産の積み上がりのペースが鈍っているからです。



個人の金融資産は、個人として自由に使える可処分所得で、給与から生活費やら保険やら税金を支払った後に残るお金です。



過去、これらの金融資産は耐久消費財にかわり、消費がドンドン進みました。それでも終身雇用と年功序列の給与体系が確立されており所得は右肩あがりだったこともあり、手元に残るお金は貯蓄にも回されていました。



過去、経済が成長していることもあり銀行の金利も7%から8%が当たり前で、10年定期で満期時には元利合計が倍というのも珍しい話ではありませんでした。銀行に置いておくだけで個人の金融資産が着実に増加していったのです。



過去、人口ピラミッドも綺麗なピラミッド型でした。現役の労働力が積み立てる年金は増え、年金を受け取る高齢者は少なかったことより、引退世代の年金受取額は、今からすると、夢のような額で、これも個人の金融資産を増加させる要因の一つでした。



では、最近はどうでしょうか?給与収入を自動的に上げる余力がある企業は殆どなくなりました。それどころか賃金体系がグローバル化の波により低くなりつつあります。殆どのエコノミストは日本の平均的な年収が100万円ほど下がることを予測しています。



金利はどうでしょうか?銀行に預けていても僅かの利子しかつかず、休日に何度か金融サービスを利用すると逆ザヤになる程です。



人口はどうでしょうか?世界が体験したことのない歪な形になっており、年金制度は崩壊しつつあります。



政府の景気対策や経済活性化案はどうでしょうか?それほど明るくないですよね。政府与党は選挙対策の一つか景気刺激のバラマキをしていますが、そのお金は高いお金です。40兆を超す過去最高の国債発行で、800兆を超す長期債務が更に大きなものになります。この額は、GMの負債が米国製造業過去最高の破綻で16.4兆円だったから、GMクラスの企業が50社つぶれるくらいの借金を日本は抱えているのです。



じゃ、どうしよーも無いじゃん!と投げ出しそうですが、個人が動けばかわります。例えば、日銀統計を調べてみると2008年末で1,434兆円でした。うち預貯金に埋もれているお金は791兆円。このお金は経済に全く影響を与えていないと言っても過言ではありません。



もし、このお金が動いたら?10%動いたとしても約80兆円。2008年の一般会計の歳出で83兆円くらいなので、1年分の国家予算と同等のインパクトがあるのです。



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